転職6回したデザイナーが 転職を始めようと考えだした時に読む備忘録

私はグラフィックデザイナーを生業にして20年近く経つ。
同じ職種ではあるが様々な会社がある。
6社目にしてようやく安住の地を見つけたと思ったがまたしても転職を考えているので改めて過去の会社のことを思い出す為にまとめようと思い記事を書くことにした。

●1社目 マス媒体メインのデザイン事務所

大手広告代理店から発注を受けてアイデア出しから、デザインを行う。
主にプレゼン用カンプ制作。
代理店の下請け会社。

人数はしがない営業と社長、デザイナー2人にアシスタントの私。
たまにデザイナーかアシスタントが入りは辞めていく。
4年居たが3年はアシスタント扱い。
人がすぐ辞めるから。
上京してきて見つけたこのデザイン事務所。
基本は代理店がプレゼン用に数社と組んで既に提案してたが、
イマイチだったので飛び道具的に金曜日の夜に連絡が来て月曜日までに今あるものとは違う様な提案を提出して欲しいと連絡が来る。
まぁたまに有名人の撮影なんかもたまにあったりもしてハローワークで見つけた割に東京!広告!と思って初めの頃はドキドキキラキラしながら働いてた。
その頃は働き方改革なんかも無く、完全なブラック。
でもデザイナーだし、夢を叶える為に出てきたんだから休みなんかなくても寝れなくても仕方ない!なんて思ってがむしゃらに働いた。
東京に出てきても特に遊ばなくても仕方ないし別にいいや。とか思っていた。
職場の人間関係も良い方で先輩達と代理店から返事が来るまでご飯食べに行ったり、
たまにプレゼン明けなんかはクラブに行ったりして寂しいとかも無かった。
ただ毎日そんな生活だったのでひたすら眠たかった。

ある日、突然メンタルに来た。
今思えば当たり前なんだけど当時はなんで私が!
そんな筈無い!なんて思って病院に社長がついて来てくれた事もあった。
段々、毎日こんな生活なんて嫌。
代理店の人達はキラキラして手も動かさず指示だけして羨ましいと思いだした。

そんな時に化粧品の仕事がクライアント直で来た。
社内に女は私だけ。
社長がアートディレクションして私がメインでグラフィックデザインを行う案件になった。

クライアント先に行くとオフィスも綺麗、たまに飲みに誘われて行くと素敵なお店。
そのクライアント担当者に憧れて昼夜問わず必死に仕事した。
化粧とか全くしないしする暇もないのに化粧品に凄く興味も湧いたし覚えることも楽しかったしやり甲斐を感じていた。

そのクライアント先に私の憧れのブランドで担当してる若めのデザイナーとすれ違った。
フリフリのスカート、髪の毛もクルクル巻いてキャッキャしてる。
彼女を見て嫉妬と共に『あの人より私の方が絶対仕事出来るのに。あのポジションに私がなる!』と思った。
その後、少ししてクライアントの担当者が退職した。
私は転職サービスに登録。
面接に向かったのはそのクライアント先だった。

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