見出し画像

「都市という生業を知る 1」毎日ショートエッセー:古い羅針盤126章

私たちは大都市に憧れる一方、それが抱えるリスクも同時に学んでいる。憧れるのは、お金さえあれば何でも揃えることの出来る利便性と優越感だろうか。リスクは居住空間見合いの高コスト、あるいは密集故に災害時の避難困難さにあるだろうか。それでも、狂乱的なタワマンや高層ビル建設ラッシュにみる、物悲しくも見えてくる不動産投資は、相変わらず都市が投資物件として魅力を保持している証拠でもあろうか。先日見た、NHKドキュメンタリーの異次元緩和10年間の軌跡でも、金融緩和によって円安と金利安を招き、多くの海外投資家の日本買いを招いたのは事実だ。一部の日本の投資家もそのおこぼれを授かったが、殆ど虎の子の貯金維持に精一杯の庶民には、唯、ドルベースでの給与ダウンという寂しい結果しか齎されなかったのは皮肉としか言い得ない。さて、愚痴はここまで。「人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか」: チャタルヒュユク、ポンペイ、アンコール、カホキア。アナリー・ニューイッツ、 森夏樹訳を読んでいる。

ここから先は

619字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

最後までお読み頂きありがとうございました。よろしければ、サポートお願いします。文献購読&調査等に活用致します。