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「アイデンティティの否定 01」毎日ショートエッセー:古い羅針盤134章

人間、否、生物は皆不平等である。それ故に、進化を遂げる。大いなる変化に対応する強靭力は、その不平等から創造される多様性にある。だから、それを嘆いてはいけない。但し、社会がそれを当然視し、それを是とした時点で、混乱を呼び、果ては消滅する。社会は器故に、共通で且つ共有化出来るルールを設けないと、纏まりを維持できないからだ。前回まで述べたアイデンティティとルールの蒸し返しをする気が無いが、その溝はかなり深く、未だに困難を与え続けている。加害者と被害者の関係も然り。そして、その根底にある差別主義も然りである。「差別する人の研究――変容する部落差別と現代のレイシズム」:阿久澤麻理子氏を読んでいる。

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