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「ギフテッドという異端」毎日ショートエッセー:古い羅針盤131章

現代社会で唯一賢明と言われている社会が民主主義だ。皆で考え、意見を出し合い、その中から妥当と思われるものを皆で決める。あるいは、皆で決めた代表たちで決める。そして、その評決は多数決を原則とする。が、これに綻びが生じているのは、皆が知るところである。皆で決めるから、決定するまでに時間が掛かる。皆で決めたはずの代表者が見識不足であったりすると、間違った方向へと社会を導く。等々、列挙したらキリがない。社会という集団を統治するのはこうした困難さを必然的に伴う。それ故に、昨今は多様性の重視というキーワードが世の中を席巻しつつあるが、やはり、多勢に無勢の論理が幅を利かせるのは当然である。「大人のギフテッド」:ジェンヌ・シフォーを読んでいる。

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