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小説とか

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書いてみた小説とかです。
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記事一覧

ショートショート|雪とクリスマス

おはようございます。七草です。 いえ、noteさんがおはようございます、と挨拶してくれたので…

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小説|カラフル 鈍色の道から 3

 朴訥な父がまさか大声を出すとは思わなかった。そう言って由恵は笑った。私は恥ずかしさと情…

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小説|カラフル 鈍色の道から 2

 次の日の朝、私は外で作業をしようとした。だが生憎と空は曇っていて日の光が十分ではない。…

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小説|カラフル 鈍色の道から 1

 昔の私は自分の進んでいる道は光って見えるものだと思っていた。だがそれは若かりし頃の幻想…

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小説|カラフル カーディナルレッドの夢

 月莉と書いて「きらり」と読む。月莉はその名前がとても苦手だった。中学の頃までは名前が恥…

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小説|カラフル コバルトブルーと白い雲

 今日はブルー。昨日は虹色。明日は何にしようかな。  あたしはつり革をつかんだ自分の手を…

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小説|カラフル パールピンクの桜川

 それは最初に服を脱いでベッドに戻った時に起きた。 「何それ。お前の爪、ヤバくね?」  その男とはすぐに別れたが、今でもあの言葉が胸に刺さっている。どうして機微を読めない男というのは、女が傷つくことを平気で口にするのだろうか。  私の爪は生まれつき、ずんぐりむっくりだ。父親譲りの指が幼い頃は嬉しかった。だが今はそれを半ば呪っている。  あの時もそれがコンプレックスだったから、きっちりネイルチップ……つけ爪を使っていた。たまたまテープが剥がれて左手の人差し指の爪本体が露

小説|秋桜の揺れる丘

私は記事を書く時、みなさんが提供してくださっている写真やイラストなどの画像をよくお借りし…

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