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労働組合専従を頼まれたら

私は労働組合で専従として働いている。
労働組合の仕事を日々やっている。

だいたい「労働組合で専従をやっています。」と言えば、

一般の人からよく尋ねられる質問は、
「どうして、労働組合役員になったんですか?」である。

その答えは、「労働組合という組織に可能性を感じたから。」である。

私はメーカーで研究開発職として働いていた。研究をするつもりで入社した。労働組合に入りたいと思って、会社に入ったわけでは・・・もちろんない。1万人の子どもに聞いて、「将来の夢は、労働組合専従です!」なんて言う子供がいるわけがない。1人はいるのか?自分の子供なら言うか?いや、言わない。消防士とか、航空整備士とか、言ってる。

話は戻して、私は、研究の仕事をしながら、組織の力、人の力は信じていた。まだ組織にも人にも伸びしろがあると思った。

労働組合は賃上げや処遇改善に力を入れていたが、それに加えて従業員を支える側面を有している。トップダウンで難しいインクルージョンも労働組合ならなんなく改善できるポテンシャルを持っている。

労働組合は純粋に、働く人が幸せになり、組織がうまくいくことを願い、仕事をしてよい。そんな場所である。そして、働く人達もそう思ってくれる立ち位置が労働組合である。

人事部ではやはり難しい。

人事部には従業員を想っている素晴らしい人ばかりだ。しかし、その部署の特性上、人事権と直結しているだけに、働く人が自分を完全にさらけ出すことは困難なケースが多い。その点、会社組織ではない、労働組合は助かっている。

組織コンサルではやはり難しい。

コンサルには、組織のカルチャーが完全にはつかめない。その点、労働組合は人を知っている。組織も事業も肌感覚で知っている。労働組合という立ち位置に素晴らしさに驚きを隠せないのだ。

労働組合の可能性

人、組織にアプローチし、会社の伸びしろを最大限活かしきる。そんなことができる可能性を持っているのが労働組合だと私は信じている。その可能性をリアルにすること、事実に変えていくことが私の役目だ。そして、次につながる仕組みも含めて、作り上げていかなくてはならない。

労働組合のイメージは悪い。だからこそ、労働組合にも、伸びしろしかないのだ。サイエンスの限界にミリミリと戦っていた研究開発時代から考えれば、こんなにやるべきことが残っていることに驚きしかない。

あなたも労働組合に可能性を感じて自分も事実を作りたいと思ったなら、

もしも労働組合専従を頼まれたなら、

ぜひ引き受けて、労働組合のイメージを変える仲間になってほしい。

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