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「思考」ってなんなんだ?社会人生活でずっとぼんやり考えていることについてまとめてみた

こんにちは、俵谷です。Zealsというテック系スタートアップで働く社会人5年目の女性リーダーです。
前回、いじけて書いたnoteが社内外で色々と取り上げていただけて、自分の考えをまとめて複数の方に伝える手段としてnoteって良いツールだなと思ったので、今回もその目的で色々と書きたいと思って今回は掲題のテーマを選んでみました。

自己紹介の記事にも書いたのですが、私は大学時代「マジやばい」しか言わない学生だったと友人から言われるくらい、語彙力がありませんでした。そのせいで、所属していたサークルでは一時期「マジさえぴ」という謎ワードが生み出され流行ってしまうほどでした。※さえぴ=サークルでの私のあだ名

そんな私が就活生になってからぼちぼち、社会人になってからしょっちゅう耳にしたのが「思考」という言葉です。思うに考えると書いて思考。思考力is大事。そういう環境に降り立ち私は当然、「思考って何?」となりました。
それで、色々考えてきました。そしたら、去年の新卒の子に「思考っていったいなんなんですか」的な質問をもらって、あぁ、案外みんなも疑問を持ってるんだなぁと思いました。
なので、あくまで私の個人的な意見ですが整理してみていろんな議論であったり知見として活かしてもらえたらなーということで、まとめてみたいなと思いました。

1. 思考と思考力

まず定義から。「思考」というのは、考える行為そのものや、一定程度考えた結果生まれた構想のことを指し、「思考力」というのはそれを生み出すための筋肉や体力みたいなものだと思ってます。「良い思考だね!(良い構想/アウトプットだね!)」「思考力鍛えなきゃ」みたいなそんなテンションで使うことが多いかなと思います。少なくとも私のいる界隈では。

で、なんでこの思考やら思考力やらが日常で頻出するかというと、会社組織が社会に価値を生み出し続けようとするとき、思考は必要不可欠であり、いわば企業活動の全ての根源だからです。
新しいものを生み出すとかそういうことだけではなくて、ぶち当たる様々な課題や困難に立ち向かい解決するときにも必要で、それは誰しもが直面する事象です。
なので、仕事をする以上思考力は必要不可欠だと思います。少なくとも弊社ではめっちゃ必要です。
そんな思考というものについて、色々と書いていきます。

2. ロジカルシンキングは習慣みたいなもの

今はどうだか知りませんが、私が就活生のとき、やたらと「ロジカルシンキング」という言葉が使われていました。選考のグループディスカッションでも、フレームで切り分けられたら強いみたいな、なんかそんな感じがあって、私はなんとなくあの空気感が嫌いでした。分け分けできることってそんなに重要なの??????みたいな。
そんな背景もあって、懐疑的にずっと思って仕事もしてきたんですけど、結論、ロジカルシンキングは重要ですが、切り分けできることが素晴らしいみたいなそんなことは別にないと思います。
量と質、単価と客数など、いろいろな分け方を知識として持っておくのと、どう切るのが最適かを探る工程を習慣的にやれていればそれでいいんじゃないかと思います。

それで、前者の抜け漏れなく考えるためのフレームみたいなものは、調べたり人に聞いたりして知識を蓄えて使えるようになっていけば良くて、私はスキルの観点で言うとどちらかというと後者の方が大事だと思います。就活時代は前者にばかりフォーカスされることが多くてあんまり本質的でない感覚で嫌だったんですが、この感覚は正しかったと思います。もちろん知識をたくさん持っていることは素晴らしいことなんですけど、スキルではないと思います。

どういうことか、もう少し詳細に説明したいと思います。何か問題に直面した時、当然それを解決しようと動くわけですが、その際に考えるのはもちろん「どうしたら解決できるか」です。そしてまず「どこのポイントを押さえたら解決するかな」(これをよく「問題のボトルネックはどこか」といいます。今日はさほど取り上げませんがこれ超重要)を考えて、それを突き止めた時に具体的にそれをどう解消していくかという話になります。
その時に、「あ、こういう時はAとBで分けたらいいって知ってるよ〜♪」ではなく、「網羅的に検討してちゃんと目的が達成されるようにしよう」と、そういう風なことを息を吸うように頑張れるかが大事だということです。
例えば、部屋が汚いという問題があった時に、「部屋をきれいにするってことは、床掃除・窓掃除をすればいい!本に書いてた◎」となるのではなくて、ちゃんと現状を鑑みて掃除という観点以外も含めて考えられるものはないかできるだけ網羅的に捉えようと試み、優先的に行うべきことを洗い出してそこから実行していくべきです。ちなみに先日我が家をきれいにするプロジェクトを遂行したのですが、その際にまず行なったことは断捨離と粗大ゴミの予約と新規の家具の購入です。掃除は一番優先度が低かったです。

そういえば社会人になってからはロジカルシンキングという言葉は全然聞かなくなりました。なんだったんだろう就活時代。

3. めげずにどれだけ奥深く掘れるか、それが思考力の本質

偉そうなこと言っててもしかしたら間違っているかもしれないんですけど、現状の私の考えとしてはめげずにどれだけ奥深く・幅広く掘り、宝を見つけられるかが思考力の本質かなと思っています。
私の思考のイメージは下図のような感じです。ピンクで半円っぽく書いているのが思考の潜在的なポテンシャルで、スキルが上がるにつれて①→②→③と、考えられる範囲が広がっていくようなイメージです。矢印で書いているのが思考する道筋で、上から下に掘り進めていくようなイメージで書いています。

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こんな感じで、スキルに応じて掘り進められる深さや幅が異なり、その時の自分の可能な範囲で色々な観点で掘り進めて行く。その先々に本質と思しき宝があって、それを一つ一つ掴み取っていって最終的にアウトプットとして落とし込んでいくみたいな、そういうイメージです。
矢印の先っぽが宝を見つけることのできた到達点だとすると、①よりも②、②よりも③が、見つけられる宝が多いことになります。スキルをつければ見つけられる宝が多くなる。
ただ同時に、これを意図的にやろうとすることが大事だと思っていて、ポテンシャルを持っていてもやろうとしなかったら意味がないので、ちゃんと思考をあらゆる場所に巡らせてたくさんの宝を見つけようとする姿勢がまずは大事だと思います。

4. 思考力はどうやったら高められるか

最初に定義したように思考力は筋肉みたいなものなので、筋トレと同じように何回もやることがまず大事かなと思います。
個人的におすすめなのは、仕事以外の時間でも、ちょっとしたことで「そもってみる」ことです。「そもる」というのは、自分が尊敬する会社の人たちがやっていると言われる習慣で、「そもそも〜」と考えてみることを指します。「そもそもこの広告って、どうしてこういう構成にしたんだろう?」「そもそもこのお店って、どうしてここにお店を出したんだろう?」など、日常の色々なものに目を向けて考えてみると、楽しく続けられる良いトレーニングになると思います。至る所に色々な人の意図があるので、そういったものを汲み取ろうとするだけでも十分なトレーニングになりますし、自分の引き出しにもなります。

ただ、軽い動作を何回もやるのは効率が良いとは言えないので、ある程度の重さもあった方がよいですよね。重くするためにどうするかというと、自分にない視点や切り口を見つけたり、今の自分のポテンシャルでは届き得ない場所の宝を参照してストレッチすることが大事だと思います。具体的には、先輩や周りの同僚から自分の考えに関するFBをもらいに行ったり、自分が考えたい領域に関する本やニュース、記事を読んでみたり講演会に行ってみたり。あとは、飲みに行って話を聞いてみるでも良いと思います。自分がそもそも想定していなかった観点や考え方で語られることもあるので、そういうのも良いストレッチになります。

あと地味に大事なのは考えてたどり着いたものを「どう言葉にして定義するか」ということです。この引き出しがないと、考えた内容をうまくfixすることができないので、実はすごく重要です。(私はボキャ貧なのでずっと苦労してきました。)

そういう感じで、考えることの試行回数を着実に増やしながら、色々なことを知識として習得することを繰り返していけば、自然と思考力は高まっていくと思います。
日々のトレーニングをしっかりと行なって、たくさんのバリューが出せるよう頑張りましょう!

それでは、今回は以上です。自分にとっても難しいテーマだったのでうまく整理できたか怪しいですが、参考になると幸いです。
明日も頑張りましょう!

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