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趣味で収益を上げたい人へ

「趣味で実益があっていいですね!」などと言われることがある。私は佐渡PRフォトグラファーと名乗って、写真で飯が食える程ではないが、機材代とちょこっと昼飯が食えるぐらいの稼ぎがある程度。最初からこれで飯が食えるなどと思ってやっていたわけではない。

実は私は趣味(と呼べるかどうかわかりませんが)のほとんどをお金に変えることが出来ている。とあるステージパフォーマンスに憧れ、最初はかなりの金額を投資したわけだが、ワンステージにつき○万円をいただくようになる。ウェブ制作をしていて、ちょっとした写真は自分で撮るようになり、やがてその写真が売れて○○万円をいただくようになる。プログラムでゲームを作るのが楽しく、そのゲームで遊んでもらい月額○○万円をいただくようになり、やがては外国為替取引の自動売買プログラムを作成し○○○万円をいただいたりと、趣味から発展することばかり。

実は趣味を実益に繋げるには、まず没頭と投資することに始まり、次がもっと大事で、お金を出してくれそうなものとの接続が出来るかどうかである。特にマイノリティで他に競合することがない個性的な趣味であるほど、良い結果に繋がることが多い。
最初は時間とお金を投資しなくてはいけない。その投資が中途半端だと商品も中途半端になりがちである。もちろん、趣味であればそれでも良いのだが、それを商品にするのであれば、ある程度のクオリティが必要である。

写真撮影を例にすると、今やスマホで簡単に誰でも撮影は出来るし、それなりのクオリティの写真は沢山量産されている。一眼レフやミラーレス一眼などの高クオリティな機材が、運動会で子供を撮影するお父さんたちにも見受けられる時代。これで収益を上げるのは難しいというのは誰でも想像がつく。
私の場合は、ただ撮影するだけではなく個性的な写真に仕上げることを目指した。LightRoomという現像ソフトで、一般的な撮って出しの写真とは違うクオリティで現像することにより、人の目で見たような影が暗すぎないような画像に仕上がる。(一般的に写真は実際の見た目より、光と影の陰影が強くなる)
次に、ただ撮るだけでは知ってもらえないので、ブログやSNSで公開しつつファンを作りつつ、刷子やウェブメディアなどで使ってもらいつつ(最初は低価格、無料であっても)、コンテストで賞を取ったりと自分の写真についてのクオリティの高さを証明する。
あとは特に営業するわけでもなく、勝手に売れていくのだが、見誤ってはいけないのは、「佐渡PRフォトグラファー」という専門性と、競合他者がいない(少ない)ということ。写真を撮る人は沢山いるが、どんなクオリティの写真があって、どんなものをアーカイブしているのか、商品が見えない人ばかりである。私のほとんどの利益はアーカイブからの提供による売上であり、新規で撮影しての売上は全体の1/5程度である。

つまり、趣味という商品が欲しい相手にわかりやすく伝わるかということが重要である。

一点だけ注意したいのが、趣味が実益に繋がった瞬間、それは趣味ではなく仕事になるということ。仕事に追われると、今まで楽しかった趣味が楽しくなくなる瞬間でもある。
また、趣味でやっているのだからと、安く見られることもある。そうなると、仕事でやっているのに利益が出ない苦行のように思えてくる。そして、安く買う業者を恨むという人間不信に陥ることも。
苦言になるが、これは商品販売する販売員である自分自身が、商品を安売りしているからに他ならない。商品の価値を伝えきれていない、もしくはマイノリティ過ぎて世間相場がないというのが要因であろう。
これは私の事例だが、安く売ることも悪いだけではない。相手によっては予算が合わないなど当然あるし、殆どの案件がそんなものばかり。であれば、普通より安く買う代わりに、条件を付けられるチャンスでもある。次の商機につなげたり、自分のブランディングの為のチャンスに繋げれば良いのである。

追記として、商品だけではなく、自分自身の人間性も商品価値の+α材料となるので、相手にどんな印象を与えるかというのもビジネスの大事な要素であることを伝えておく。

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