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今日のnote2

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2014年7月の記事一覧

告知をいくつか(継続課金&アプリ)

告知をいくつか(継続課金&アプリ)

今日は告知をいくつかさせてください。

8月1日に、noteに新機能が付きます。有料のマガジンを継続課金で使うことができるしくみです。タレントさんのファンクラブを移行するのにも使えますし、有料メルマガの上位互換として使うこともできます。

まずはロックバンド「くるり」の公式ファンクラブ「純情息子」からこの機能をスタートさせます。くわしくは明日の朝に公開するリリースをご覧ください。ウェブの表現力を使

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noteとcakesとピースオブケイク

noteとcakesとピースオブケイク

今日は、テレビ東京のワールドビジネスサテライトに出るのに取材を受けていました。大事件が起こらなければ今日の23時すぎに放映されると思います。番組を見てここに来るひともいるかもしれないので、ちょっと基本的なことを書いておきますね。

ぼくはもともと、出版社で雑誌や本をつくっていました。10年くらい前から、インターネットに押されて、雑誌や本の売り上げが減ってきています。最近では、電車に乗ると、ほとんど

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平野啓一郎さん

平野啓一郎さん

作家の平野啓一郎さんにnoteを使っていただくことになりました。

平野さんとは、コルクの佐渡島さんに紹介していただいて知りあったのですが、今回、新作の小説を編集するのをお手伝いすることになって、このようなことになりました。佐渡島さんとぼくの2人で、編集を担当して、新作をいっしょにつくることになっています。

平野さんも佐渡島さんも文学的なタイプのひとですが、ぼくはあまりそうでもないので、いっしょ

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上が空いている場所

上が空いている場所

一昨日、「30前のおもしろいひと」はどこにいるのか、という記事を書いた。ぼくは、テクノロジーと「なにか」が融合する場所にいるのでは?ということを書いたのだけれど、その後、なんでそこなのかなと考えていた。

ひとつ気づいたのは、「上が空いている」からだろうなということだ。若者たちが育つ場所は、いつだって「上が空いている」場所だ。権力者たちが自分の上にいて、しかも、そんなひとがたくさん「順番待ち」をし

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ノリと祝祭

ノリと祝祭

じつは「祭り」があんまり得意じゃないんですよ。みんなが盛り上がっていても、乗り切れない、いわゆる「ノリの悪い」タイプの人間です。生まれつきそうなのか、あるいは、新興住宅地の育ちで、伝統行事としてのお祭りに参加した経験がまったくなかったのも影響しているのかもしれません。

「日常」に対する「祝祭」というものの大事さは、頭ではわかっているつもりなんですけどね。オタクなので、大勢のひとといっしょに盛り上

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30歳前のおもしろいこ

30歳前のおもしろいこ

先日、糸井さんがこんなことをつぶやいていました。

いま、30歳前のおもしろいこって、どこにいるんだろうな。「おれです!」と即時的な反応するこじゃなくて、「あいつだよなぁ」と周囲が推さざるを得ないような人って、どこにいるんだろ。— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) 2014, 7月 25

ある時期だったら、音楽界にいたような気がするし、ある時期だったら美術界にいたような気がするし、

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握手会の本当の価値とは?

握手会の本当の価値とは?

アイドルの握手会ってありますよね。あれの価値の根っこの部分ってどこにあるんだろうな、ということを最近よく考えています。

すぐに思いつくのは「アイドルと会える」「アイドルと握手できる」ということなんですが、はたして、それがいちばん大事なことなんだろうか、と思うわけです。ドラッカーも言ってましたが、本当に大事なことは、わかりやすいところにはないものです。

そこで、周辺にいた握手会によく行く人たちに

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二村ヒトシさんとher

二村ヒトシさんとher

二村ヒトシさんとの出会いは、もう何年前になるだろうか。現在、イースト・プレスから発売されている『すべてはモテるためである』の旧版を読んだころだから、5年前くらいになるのかな。

最近、有名になっている本だから、趣旨を知っている人も多いと思うんだけど、男性がモテない理由は「きもちわるいから」と書いてある本だ。これを読んだとき、ぼくはかなりびびった。「そうか。あの時あの子がうんと言わなかったのは、おれ

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「her」を観た

「her」を観た

すっごくわかりやすいラブストーリーのヒット作がしばらく出ていない気がします。そういう、ど真ん中のラブストーリーの大ヒットって、「世界の中心で、愛をさけぶ」が最後じゃないですかね。もう10年以上たちました。

なぜなのかな?という話を、いろんな人としているのですが、やはり「恋愛に障害がなくなったから」という説がいちばん有力な気がしています。「世界の中心で〜」のときは、生死を分ける病気が障害でした。「

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原稿の書き方の原稿

原稿の書き方の原稿

もうこの連載を100日以上続けているのですが、今日は、この原稿をどんなふうに書いているかを書いてみます。

まず、文字数は、だいたい600字程度になるようにしています。まとまった文章を書くには少し物足りない字数なのですが、スマートフォンで見ると、これくらいがちょうどいいような気がするので試してます。段落の数は、だいたい5個か6個くらいになるようにしています。一段落の長さは、最大でも1ツイート(14

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「夢と狂気の王国」の感想(その2)

「夢と狂気の王国」の感想(その2)

せっかくなので昨日に引き続き、「夢と狂気の王国」の話を。昨日は砂田麻美監督の話だったから、今日は内容の話を書きます。

登場人物たちの個性が強すぎて、印象的なシーンばかりの映画なのですが、昨日見た時にいちばん印象に残った箇所は、後半の宮崎監督のアトリエで、監督の独白が続くシーンです。

宮崎監督:
自分が幸せになることが人生の目的だというの、どうもおれ、納得できないんですよ。

普段、幸せだなあ

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「夢と狂気の王国」

「夢と狂気の王国」

ジブリのドキュメンタリーの「夢と狂気の王国」のブルーレイを買って見ました。この映画、監督は「エンディングノート」の砂田麻美さんで、プロデューサーはドワンゴの川上会長です。

「夢と狂気の王国」

この作品の魅力は、砂田監督が1年間ジブリに通い続けて撮影した、天才たちがものづくりをする日常の様子です。だれのためなのか、彼らは、怒ったり、笑ったり、リラックスしたり、議論したりしながら、とにかく仕事をし

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楽しそうな約束を

楽しそうな約束を

昨日に引き続き、約束の話をしつこく。

できるかどうかよくわからないことを約束するのは、怖いことですよね。本当にできるかどうかわからないし、できなかったときに責められるかもしれないし、うまくいかないと恥ずかしいかもしれない。相手に、嫌われるかもしれない。

だから人間は、普通は約束を避けたくなるんだと思う。ややこしいことをしたくないのは自然な感情だ。逆説的なんだけど、コミットメントとか約束が、美し

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コミットメントと約束と

コミットメントと約束と

このところよくコミットメントの話を書いてるんだけど、簡単な日本語に置き換えられることに気がついた。「約束」だ。もちろん、言語がちがうから完全にイコールではないんだけど、けっこう近いところがあるなあと。

大学生のころ、当時つきあっていた女の子に「私のことずっと好き?」と聞かれた。ぼくは、しばらく固まって「そんなのわからないよ」と答えて、泣かれた。今考えると、我ながらアホだと思うのだけれど、そのころ

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