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ノリと祝祭

じつは「祭り」があんまり得意じゃないんですよ。みんなが盛り上がっていても、乗り切れない、いわゆる「ノリの悪い」タイプの人間です。生まれつきそうなのか、あるいは、新興住宅地の育ちで、伝統行事としてのお祭りに参加した経験がまったくなかったのも影響しているのかもしれません。

「日常」に対する「祝祭」というものの大事さは、頭ではわかっているつもりなんですけどね。オタクなので、大勢のひとといっしょに盛り上がるという経験自体がひどく少ないせいもあるんでしょう。

で、音楽のライブというのは、現代の祭りですよね。フェスなんてまさにそうだし、AKB48やPefumeのライブのような大規模なものもあれば、友人たちを集めて行う小さなライブもある。それって祇園祭と村の祭りの対比みたいなものかなと思います。あの空間で、みんなといっしょに盛り上がることには、人間の根源的な喜びがあるんだろうな思います。

自分の話に戻すと、これまでフェスというものにまったく縁がなかったんです。この時期になると、SNSに写真があがってきますよね。外で、みんなで、ビールを持って、音楽を聞いて、イェーイ、ハイタッチ!みたいなやつ。これは、自分が行ったら、場違い感があって切なくなる気がする、と思っていました。 

しかし、ぼくも大人(41歳)なので、これだけ多くの人が最高といっているものを体験しないわけにはいきません。ということで、フジロック・フェスティバルに、勇気を出して行ってきました。音楽と自然とお酒をセットにして、異世界にトリップする体験でした。正直、自分の中で新しい体験すぎて、まだうまく言語化できてないんですが、楽しかったです。

来年は3日間すべて行こうかな。現地でつきあってくださったみなさん、ありがとうございました!


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