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わかりやすい哲学入門書【5選】

哲学というと、難しい、理屈っぽい、つまらない、眠くなる、範囲が広い、などのネガティブイメージが多いようで、いざ、哲学を学ぼうと思っても、どの本から読むべきかについて迷うのではないでしょうか。

哲学者が書いた本をいきなり読むのはハードルが高すぎる!と思った場合は、哲学入門書から読んでいくもいいかと思います。

哲学入門書の中でも、特に、わたしが分かりやすいと思っているお気に入りのものを独断と偏見でご紹介します。

1 14歳からの哲学入門

まずは、この本です。

著者の飲茶さんが、尊敬すると言ってやまない池田晶子さんの著書「14歳からの哲学」をフィーチャーして、入門書として書かれました。

哲学を学ぶ上で、近代哲学は、我々現代人にとって重要な内容となるので、まず、近代哲学から学ぶことをおススメしています。

近代哲学以降のざっくりとした概要を知るには、この書籍がちょうどいいと思います。

哲学は、入門書といいながら難解なものも多いので、わかりやすいものから始めるのが続けて学べるコツかなと思います。

近代哲学(合理主義、実存主義)と現代哲学(構造主義、ポスト構造主義)がうまくまとめられています。

2 哲学の謎

哲学的な「問い」を対話形式で進んでいく流れの本です。

まさに、これが、本来の哲学の営み。

哲学者が生涯を書けて考え尽くした哲学らしい問いがうまくまとめられています。カバーする範囲はとても広いですが、小難しいこともありません。

対話形式のメリットを存分に活かした小説のように読み進めることができる本だと思います。

3 史上最強の哲学入門

ここでも、飲茶さんです。

哲学入門書を書くにあたって、ありきたりの入門書は書きたくなかったようで、今までの哲学入門書に足りないことを探したそうです。

その結果、哲学入門書に「バキ」の要素が足りなかったようで、バキの要素を加えて書かれたそうです。バキとはこんな人です。参考まで。

そんな飲茶さんですが、真理を見つけるために生涯をかけてきた哲学者達を、真理の「真理」、国家の「真理」、神様の「真理」、存在の「真理」にジャンル分けし、それぞれで有名な哲学者を紹介されています。

14歳からの哲学入門では、哲学の歴史背景について学ぶことができましたが、この史上最強の哲学入門では、各哲学者について深く知ることのできる本となっています。

4 武器になる哲学

次は、山口周さん著作の本です。

ベストセラー作家さんですので、ご存じの方も多いかもしれませんが、ビジネスパーソン向けに書かれた哲学本となります。

この本の特徴としては、キーワードごとに詳しく解説されている点になります。

哲学では、普段の生活では聞いたことのないキーワードがたくさん出てきますが、馴染みのない方には、そのキーワードを聞くだけで、哲学を避ける原因になってしまいがちだと思います。

今回、ビジネスパーソン向けということで、ビジネスに直結しそうな必要最小限のキーワードに絞られた本になったのだと思います。

ルサンチマンの説明とか秀逸だと思いました。

武器になる哲学は、kindleunlimited対象のようで、kindleunlimitedから無料体験中に読むこともできます。

5 小論文を学ぶ

小論文を学ぶことと哲学を学ぶことに何の関係があるのか?と思うかもしれませんが、小論文を書くにあたって必要な知の構築が必要ということで、20世紀の知の構造について、うまく網羅されています。

この本の対象は、難関大学で小論文試験がある学部を受験する人が対象だと思いますので、若干、難易度は高めとなります。

近代哲学の中でもデカルトを諸悪の根源とまで言うぐらい批判されていまして、ある側面ではその通りなのですが、そこまで批判しなくても・・・なんて思いましたが、近代哲学の行きつく先が、今のこのような時代になっているとは、デカルトも予測はできなかったのかもしれませんね。

上記の4冊を読んだあとは、きっと読みこなせると思いますので、入門書としては、それなりに難関ですが挑戦してほしいですね。

哲学入門書の中でも、特に、わたしが分かりやすいと思っているお気に入りのものを独断と偏見でご紹介しましたが、他に、こんな本もどう?というご意見ありましたら、コメント欄に書いていただけたらと思います。

一緒に、哲学ライフを楽しみましょう。

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