英語キライだったけど
ゆるふわ教室の第10回です。
今回は、物語を書きます。
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「どうして日本人が、英語勉強しなくちゃいけないんですか。日本人なら、まずきちんと日本語を使えるようにすべきです」
こう叫んでみても、高校は受かんない。あたしが、塾の先生にグチってもムダよね。八つ当たりだな。先生、困った顔してる。
英語なんて大キライ!
中3になって、個別塾の先生が変わった。今までと違う授業だから戸惑う。あたしが先生役になって説明するのだ。
🌸 🌸 🌸
「あなたが先生。私は聞き役ね。ゲームみたいな遊びよ。でも、脳は騙されちゃう。在り方が変わると情報処理も変わるの」
在り方?
ナニそれ。まあ、しょうがないから始めたけれど、なんだか先生役が楽しくなってきた。
「覚えようと力まなくていいの。覚えようとすればね。脳は忘れた状態を作り出しちゃうの。ヘンでしょ。思い出せばいいわ」
思い出す?
覚えてないのに?
まあいいか。
🎤 🎤 🎤
スマホで英文の音源を録る。テキスト見ながら囁くの。聞こえた通りマネするだけ。
カラオケみたい♬
「意味は考えなくていいわ。ただ音として聴くの。聴いて囁く。それだけよ。日本語は使わないでね。そう。愉快な気分がいいわ」
合格したらどんな生活かしら。そう訊かれるから、イメージするようになった。うーん。なんだかとっても心地よいわ。
🌈 🌈 🌈
1ヵ月で偏差値15アップ!
は。ナニこれ。ありえないんですけど。
そりゃウレシイわよ♡
「もっと上げようなんて思わなくていいの。脳は逆の状態を作り出してしまうものよ。ねえ。このままでいいじゃない」
このままでいいんだ♬
「おめでとう!」
合格の挨拶に塾へ行く。ウレシイよりホッとする感じかな。先生が将来の夢を尋ねた。
留学。通訳。翻訳家。
そんな言葉がスッと浮かぶ。
💮 💮 💮
「英語、大キライって言ったよね」
「そんなこと言ってません」
先生が眉を上げて目を見開く。
「シフトしちゃった」
「しふと?」
「パラレルワールド。人生の99%決まってるの。変えられないわ。意志や努力はムダ。在り方に気づけばシフトするのよ」
「は?」
「noteに書いていいかな。身バレなし」
「はぁ」
「これ読んだ人はシフトしちゃう。どんな自分に設定したかで決まるの。スマホから顔を上げると違う世界。わお。スリリングね」
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イラストの朔川揺さんとトークです♡
「これって、フジさんの実体験か」
『うん。アレンジして振り返るわけよ』
「人生の復習みたいやな」
『物語にして俯瞰すると発見がある』
懐かしいですねえ。思い出しながら、少しずつ変えていく。なかなか面白い作業でした🎶
「スキに書き換えられるな」
『イヤなやつ、コテンパンにやっつける』
「うーん。悪いこと、考えそうや」
『いいじゃん。スッキリ爽やか』
従来の小説は、読者を楽しませることが目的でした。でも、今やフツーに個人が情報発信できる時代。自己実現の産地直送です。
「なるほど。小説とちょい違うな」
『自己療養になるかもね』
「それでナラティブちゅうわけか」
『ストーリィはもう古い!』
ストーリーの語源はヒストリー。史実を客観的に叙述する。ナラティブはナレーションから。自分の心情を語る。そんな印象です。
『今回のイラスト、パロディ?』
「フジさん、大スキな映画やで」
『わかった!ひゃっほ~☆』
「サングラス、別々にしたんや」
「次は何を書くんや」
『グラスのこと書きたいんだ🐴』
「ムチャムチャ長い物語やん」
『なんとかまとめてみるよ😅』
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