家びらき vol.2 「記憶と未来が交錯する」
変わりゆくもの、変わらないもの
12月2日(土)、3日(日)11:00〜15:00に 制作途中の仮設建築「過去と未来が交錯する家」を設置し、みなさんと滞在してみようと思います。
これまでにあった小さな営みと、ものを介した人の交流や出来事、新たな行為たち、それら小さな活動の群れ。
記憶と未来の交錯によって立ち上がる場へぜひ訪れてみてください。
〈間〉プロジェクトのInstagram
家が解体されてから家が建つまでの「間」を探求するRe:COLO-LAB
今回のプロジェクトを行う夜ノ森地区は2023年4月1日に解除されました。
明治に開拓をおこなった一人である実業家であり思想家の半谷清寿が夢見た「復興と近代化を目指した理想郷」や、戦後の詩人であり彫刻家の井手則雄が残した野外彫刻「萌える」に託された「科学と芸術の交差点」など、現在もそれらコンテクストが目に見える形で残っています。
原発事故後、夜ノ森地区はバリケードに区切られ、バリケード撤去後も多くの家屋が除染・解体されました。時間の集積であった土壌が削られ、広大な更地が広がる夜の森地区には、これからどんな形象が生まれ得るだろうか。そしてそれはどんなかたちで作られるべきだろうか。
そんなことをこれまで考えながら避難指示解除までの時間を過ごしてきました。
まずは「再び人々の行為の積み重ねで作られる空間から場所が耕されていってほしい」そんな思いで、ラテン語のcolo「耕す、居住」を意味する言葉から、Re:COLO-LABと名づけました。
(2023年11月 秋元菜々美)
仮設建築「過去と未来が交錯する家」設計者
藤本梨沙
テーマ:みんなの諦めない人生を支える建築
諦めない人生を支える、ゆるやかで大きな協同体を生む建築空間を探究しながら、大学内にみんなの居場所を作る活動や、作った場を活用するためのイベントの企画運営などを実践しています。
清水康平
テーマ : 分解と手入れ
趣味である自転車の手入れなどを背景に、木々の剪定をする木こりのように建築や都市を良好な状態を保つ手助けをすることを日本建築の透明性の研究とともに考えている。
両名所属:横浜国立大学都市イノベーション学府 Y-GSA
12月2-3日 クラフトワークショップ開催!
イベント期間中、クラフトワークショップを開催します。
古材や端材を使って本棚や椅子を作ってみませんか?
仮設建築を担当する2人が一緒に作るので、初心者でも安心です!
12/2(土)
1日目にはroy’drinkの出店があります。
2022年福島県楢葉町に移住したコーヒーロースター兼バリスタ。”のみものをつくるひと”として、自家焙煎コーヒーを中心に、モクテルやクラフトコーラなど、旅先で出会ったのみものを提供しています。
空間を楽しむその傍ら、温かい飲み物やモクテルなどをお楽しみください。
ほか、
パティシエの池田未帆さん手作りの「ゆず香るパウンドケーキ」も販売されます!
12/3(日) 音響
2日目は、3人が空間に音響を添えてくれます。
様々な時間や場所の環境音とイマココが交わる
このときしか楽しむことの出来ないひとときを過ごしましょう。
イベント詳細-まとめ-
家びらきvol.2「過去と未来が交差する」
〇日時
12月2日(土)11:00~15:00
12月3日(日)11:00〜15:00
○持ち物
ここで過ごすためのアイテム
(お気に入りの本、クッション、毛布、お菓子etc...)
〇場所
Re:COLO-LAB(リコーロ-ラボ)
〒979-1161 福島県双葉郡富岡町夜の森北1丁目83番地(秋元自宅跡地)
〇駐車場について
夜ノ森駅駐車場をご利用ください
〇お問い合わせ先
秋元菜々美
mail:yonomorikita183@gmail.com
仮設建築企画・設計・施工:清水康平・藤本梨沙
音響:武内優、中島悠二、森山晴香
出店:roy’drink、池田未帆
撮影:キヨスヨネスク
(敬称略・五十音順)
この事業は令和5年度地域経済政策推進事業費補助金(芸術家の中長期滞在制作支援事業)の支援を受けています。
主催:秋元菜々美
主催者
1998年、福島県富岡町夜の森出身。元富岡町役場職員。
東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故で中学一年生の時に被災。
高校時代に演劇と出会ったことを契機に、環境によって変化する人間の知覚や心の揺れを捉えた活動を始める。富岡町のツアーガイド、アーティストや高校生を対象にした地域のコーディネートのほか、演劇に関わること、随筆も行う。
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