「人はいつからでも良くなれる」:命と時間の価値を考える
こんにちは、迫慶太です。今日は「人はいつからでも良くなれる」というテーマで、私がトレーナーとしての経験から学んだことをお話しします。人生は選択の連続です。そして、その選択が人生の質を変える力を持っていることを、改めてお伝えしたいと思います。
命の有限性と価値
私がまだ大手スポーツクラブでトレーナーをしていた頃、Kさんというクライアントに出会いました。Kさんは医師から「リンパ腫瘍のステージが進行しており、余命3〜6年」と告げられていました。その言葉を聞いた20代の私にとって、命の有限性という現実はとても重く、深く心に刻まれました。
Kさんはこう言いました。
「運動は続けたい。このままトレーニングを続けることはできますか?」
その言葉を受けて、私は彼と一緒にトレーニングを始めました。ここから私の指導スタイルが進化していくのですが、それはKさんとの日々から多くを学んだからです。
トレーニングが教えてくれたこと
Kさんの体調に合わせたトレーニングは、これまでの私の経験を越えた新しい取り組みでした。身体が操作しづらくなる状態に対応するために、動きを特化させたトレーニングを考え、身体がこわばる問題に対してはストレッチやタイ古式マッサージを学びました。これは、Kさんにとって最善のサポートができるようにするためでした。
トレーニングだけではなく、Kさんとの日常にも時間を費やしました。桜の季節にはウォーキングで桜を見に行き、飛行機に乗るのが難しいかもしれないと言われた時には、社員旅行先を沖縄にし、Kさんにも参加していただきました。
愛と時間の価値
余命宣告から7年が経ち、Kさんの体調は悪化していきました。それでも彼は笑顔を絶やさず、トレーニングに前向きでした。救急車で運ばれるほどの辛い状況でも、「またすぐ歩けるようになる」と前向きな言葉を私にかけてくれました。
Kさんとの時間は、私に命=時間=お金=価値という繋がりを教えてくれました。時間は連続して起こる出来事の積み重ねであり、その時間をどう使うかが人生を豊かにする鍵になります。そして、行動を通じてその時間を一緒に過ごすことが、愛の本質であると気付かされました。
ライフマネジメントの重要性
私たちは、限りある時間を有意義に過ごすために健康でいることが必要です。そのためにはライフマネジメントが欠かせません。ライフマネジメントの中でも特に大切なのが「プライオリティの管理」です。緊急性はないけれど重要な「第2象限」に時間を投資することで、健康の基盤を作ることができます。
運動、栄養、休養、そして心の健康に投資すること。それが将来の自分を支える力になります。
Kさんが残してくれた言葉
Kさんが亡くなる前に、私にこう言いました。
「私の分まで長生きして、私の見られなかった世界を見てください。」
「あなたのトレーニングをたくさんの人に知ってもらってください。」
この言葉は、私の今の事業の原点であり、指針です。私が取り組むトレーニングや健康の仕事は、誰かの夢を支え、その人が自分を大切にできる人生を作る手助けをするためのものです。
運動の価値を再定義する
運動はただの手段であり、それ自体が目的ではありません。運動を通じて得られるのは、健康な体、充実したライフスタイル、そして悔いのない人生です。SACO WORKOUT WELLのシステムも、この考え方に基づいて作られています。
運動は人生を豊かにするための基盤です。最善で最良の選択を積み重ね、自分自身の夢を追いかけることができる人生をサポートするために、私たちはここにいます。
最後に
人生は一度きりです。そして、今をどう過ごすかは自分次第です。運動を通じて、健康で豊かな人生を築き、悔いのない選択を重ねていきましょう。
私たちはいつからでも良くなれる。今この瞬間が、その一歩になると信じています。