エッセイᝰ✍︎来世の話をしよう
来世の話をしよう。
こんなとりとめのないことを、友人と酒を飲みながら語らう日が誰にだってあると思う。
私はいつも決まって「来世は水素になって、この世界の誰の害にもならず、時には益となりながら循環していたい。」と言う。
これは10代の頃から、自分の中で固まっている意思であり生涯揺らぐことのない、人生で最も意味を持たない目標だと思っていた。
元来、人よりも少し自己肯定感が低く、人よりも少し承認欲求が強かった。自分が何もできない人間だと知っているのに、できる部分で人に認めら