JOKER を待ち望む自分がいた
ずっと観たかった映画 #JOKER がNetflixで配信されました〜やった〜。
暗重映画大好きっ子としては必見映画ですね。
「her」のホアキンに恋をした私は
キャラが全然違すぎて戸惑いましたが、はい。
も〜何と危うい、魅力的な主人公なんだ。
目を背けたくなる痛々しさと
まっすぐこちらを見つめる純粋無垢な瞳。
心熱くする猟奇的な笑顔。
目が釘付けってこういうことか。
2時間あっという間だった。
「みんなを僕の笑顔で幸せに。」
それがアーサーの人生の目標だったけど
アーサーの生きる世界は
笑いなんて必要とされてなくて
みんなが必要としていたのは、
ルールを破ること、破壊と暴力だった。
ピエロを演じる間、
世間に見えていなかったアーサーは、
破壊と暴力で自分を見つけてもらったんだね。
ジョーカーの行動は世間の不満爆発のキッカケでしかない。いつか忘れられるだろうけど。
ただ、彼の生々しい生き様が
なにか感情を駆り立てる気持ちにさせた。
暴動のシーンが、アメリカの黒人差別へのデモと重なり。「恐ろしい」「暴力的だ」という印象ではなく、どこか「羨ましい」と感じる自分に驚いた。
コロナ禍での未来への不安、政治への不満、
すんなりと解決には向かわないであろう鬱屈とした気持ちと怒りがそうさせたのか。
自分の中にもJOKERはいるんだなと思った。
不満を爆発させて街を燃やすことを
勿論、良いことだとは思わない。
勿論、やるつもりもあるはずない。
けど、私はどこかでジョーカーを待ち望んでいた。
世間に怒りを伝えてくれ。世界を変えてくれ。
こういう気持ちは、本来であればどこへ向けるべきものなのだろうか。正解がわからない。
貧富の差、ゴミだらけの街、落ちたピエロの化粧に似合う緑髪と赤いスーツ煙草がカッコ良すぎた。
登場シーンの靴を広げるときの後ろ姿が
人に見えない不気味な生き物に感じて
役作り、体作りに怯えた。
ホアキン怪演という言葉がぴったり。
時間を置いてまた観たい映画。
その時の自分の感情によって受ける印象が変わるかもしれないな。
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