阿修羅はヤッパリ家には要らん。
月曜日と木曜日はごみの日だ。
普段は前日にゴミ出しの用意をしておく、昨日は急いでて長女の部屋と三女の部屋とトイレのゴミを集め忘れていた。
仕方が無い誰かに頼むかとなって、会社に行く為の用意中の長女に頼む。
「私とした事が昨日ゴミを集めた時に長女(名前が入ります)と三女(こちらも名前が入ります)の部屋とトイレを忘れてしまってた、これでは立派なスパイに為れへんと反省しとるで塵集めて。」
「あんたは何処の工作員になるつもりや。」とツッコミが入ったが、塵は集めてくれる模様、それでも長女は終わらない。
「ドアに粉かけて人が入ったかどうか確認するんか。」と言ってくる、粉でドアが開いたかどうか確認するスパイ知っとんかい。
「粉より紙を挟んどく方がええらしいよ。」と返す、これは本で学んだ方法、たぶん正しい方法。
「それより出かけるときに、毎日同じ道を通ったらあかん方が難儀や。」とスパイの基本を伝えている内に、長女が塵を集め終わっていて、こっちは手を緩めないで、有難うと言いながら食器を洗うのを続けていた。
直ぐに長女が家を出て3人になったが、残念ながら次女は調子が悪いと言ってベットに寝ている、それでも仕事には行く気になっていて、双極性障害の彼女が行くだけで有難いと思ったりする。
それでも三女は不服らしく、「私だって調子が悪い時はある、有るけど頑張って家の事しとんのやのに。」と昔流行った森川君みたいに手を上げてブルブル。
何時も手伝ってくれていて家事は私と三女が多い、彼女も鬱を抱えているので大丈夫かなーとは思うが本人はそれよりも、仕事のストレスのが多いらしく、zoomで打ち合わせをするたびにブツブツ言っている、その三女よく云う言葉が有る。
「ごめんなー、僕が遅いばっかりに終わらへんで。」
いやいや、あんたはやっとるよ、やらんと寝とるのは次女やというのをグッと堪えて、そんな時はこういっている。
「ごめんなー、私がもう二つ手を出さんばっかりに中々進まんで。」本当に背中から手が出て違う仕事も一挙に済んだらいいだろうと何時も思っている。
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