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猫の気持をする必要性

「猫飼いたい。猫飼う。」長女がそう云った時には、当然家族で住んでいる家で飼うのだと思った。

私は反対した、もう長女も大人だし、猫の世話位はするかもしれないけど、ヤッパリ自分の負担は大きいだろう。

やっと子供が大きくなって手が掛からなくなって、そうなると猫で手が掛かったりするの?

それに猫って犬ほどは表現しない、もしかすると、あんまり可愛くないんじゃ無いか?

私がそう思うには理由があって、高校時代の先輩で、猫と犬とウサギとニワトリを飼っている人が居て、猫の話をしてくれる。

その猫が物凄ーく怖い、お父ちゃんが風呂に入れようとすると(猫を熱い風呂に入れるのは釜茹での刑だと今なら解る)嫌がって、腕を噛みついて話さなかったとか。

子供を産んだ後、子猫を他人に譲ったら(これも猫的には冗談じゃない)、気分が悪いのかあちこちガリガリ掻くとか、猫の噂には良い物が無かった。

今なら人間側の都合で猫が怒っていたのは解かる、でも猫のなんたるかなんて知らない時期だから、猫ってそうなんだと思ったんだよね。

会社の時も猫を3匹飼っている人が、カーテンを付けられないと言っていた。

「何で?」と聞くと。

「何遍つけても、カーテンレールに上って、そこから爪を立てて降りてくる遊びをする、新しいカーテンが無駄や。」と言う。

いやー、猫って大変なんやなー、私には無理。無理、無理、とか考えていた。

それでも長女が飼うというので、本を読んだり、ネットで調べたりして、猫を調べてみた。

調べてみると、やはりと言うか、そうだよなーと言うか、犬よりも表情が無い動物だと何かに書いてあった。

表情無ければ、何考えてるか解らんじゃん、そこは娘に聞いてみた、だって表情が無ければ、どう対応していいか解らないでしょ。

「猫も犬位には表情あるよ、そういう人は言うけどね。」返答を聞いて、そうなんかなーと考えていた。

猫は飼いだすと、表情が豊かなのが見て取れる、自分が思っていた以上に猫には表情がある。

表情もそうだが、猫は物凄く性格の違いがある、私はよく人間1000人居れば1000の感じ方が有ると言ったりしているが、猫も正にそれだ。

猫によって表現も表情も皆違っていて、そうか噛みつく子も居れば(その時には生命の危機と考えてたんだろうけど)、穏やかで歯を立てるくらいしかしない子もいる。

人間と一緒でいろいろなんやねー。

長女のお迎えしたツナ君はとってものんびり屋で、世に言ういたずらと言うのはしなかった。


おとなしめのツナ君

実際のところ、私は物凄いいたずらで、家が大変な状態になると思っていたから、ある意味肩透かしだった。

数年前に三女が、家に帰ると言って、東京からランちゃんを連れて帰ってきた。


今は落ち着いたランちゃん

この子もそれほど悪戯はしない、私としては猫が悪戯をすると言うのは都市伝説なんじゃ無いかとさえ思っていた。

それがね子猫が来て、やはりあれは都市伝説では無かったのだと認識を改めた。

大人猫2匹は、我が家に来た時期には、ある程度大人に成っていたから、(ツナ君は6ヶ月目だったし、ランちゃんは2歳過ぎていた)子猫のいたずらを知らなかっただけなのだ。

ここで断言する、子猫は悪戯をする。

三女に悪戯が酷いとこぼすと、彼女からは驚くべき返答があった。


悪戯アグリ君

「ランちゃんの時にはもっと酷かったよ。」なんと、もっと酷いとな、想像するのも嫌だ。

「ランちゃんさ、僕が仕事に行っとる時間に、買ったばかりのイヤホンのコード噛みちぎっとったから、この子は可愛いもんや。」子猫のアグリを抱いて言う。

ヤッパリそうなのか、まあ大体小さい内から親猫と離されて、ペットショップに居るのだから、そうなるのかもね。

自分で何となく納得している。

そう言えば、猫は表情が無いというのは間違いで、我が家の猫は表情豊かだ。

これは我が家の猫たちの特性なのだと思っていたら、どうもそうでは無いらしい。

猫の表情の研究者たちは(そんな人達が沢山居たんやね)猫には沢山の表情が有ると記録したみたいなのですよ。

ビックリやね、その研究は。

研究によれば、それぞれの表情は、唇を動かしたり、瞳孔の散大や収縮、まばたきや、口角を丸める動作、鼻舐め、耳を動かすなど、26種類のユニークな顔の動きのうち、およそ4種類を組み合わせて調べたものだそうだ。

結論とすれば、猫の表情は276通り在るのだそうですよ、まだまだ分かってない事も多いが、少なくともその位有るらしい。

猫は無表情と言っている人間の方が、無表情を貫いているくらいなのですよね。

しかしそれにしても、猫を録画して、それを見直して、猫の表情を確認する作業は、骨が折れるんだろうな。

いや待て猫好きなら、そんな楽しい仕事は無い、仕事の間中猫を見ていられるのだから。

それにしてもこの研究は何に使われるのかな?私がそう思っていると、そこに書いてある理由としては、猫が何を言っているかが解かる様に成りたいのだそうだ。

アニマルシェルターや動物愛護協会が、この研究で猫たちの事をもっと理解できればいいと考えているらしいんですよ。

そうだけど、それ必要あるー?とか考える自分は猫に理解が無いのだろうか?

我が家の猫とはコミュニケーション取っている気はしているのだけどね。



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