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胃袋をつかむ

気軽に誰でも、集える場をつくりたいですよね?

“まちづくりといわれるもの”に関わり始めてから、よく聞く言葉があります。
「気軽に集える場をつくりたい」
市の起業相談でもこの手の相談は多いです。どれくらい多いかと言えば、感覚的に4人に1人くらいの割合。特に女性を対象にした起業相談ですので、身近な悩みや課題が起業のきっかけになっていることが多く、相談者も気軽にいける場がなくて困った経験があるのだと察することができます。
この“気軽”も“集える”も“場”も、どれもがドボンワードだと私は思っています。(ドボン=落とし穴)
上手く運営できると良いのですが、間違うと、気持ち的にも金銭的にも疲弊する危険性があります。

気軽に集える場、そんな桃源郷、アルカディアはないのです。
あったとしたら、それはその人がかなりの鈍感(失礼しました・・・いろいろお気になさらない方)なのかも知れません。

コミュニティに入る、というのは、緊張しますし、他人に配慮しますし、オーナーとなる方はその安全性を担保するために、常に場を調整するファシリテーターでなければならないのです。

すみません。いわゆる恋の必勝法ではありません。

胃袋をつかむ=と読んで、恋の必勝法と思われた方、すみません。
今回は“まちづくりというもの”のお話です。それも実践してきたことの私見です。

ただ、片想いの相手も住んでいる街もたいして変わりはありません。
自分の方を一途に見ていないという点では・・・!

先ほどの起業の話にもありますように、“気軽に集える場”を目的にしてはいけません。
では、結果気軽に集っている、をつくるにはどうするのでしょうか?
回り道です。回り道をしながら、お金を回す(稼いで投資する)のです。

投資=自分のやりたいことに近づく、ことです。

1日3食

自分のやりたいことを実現し街でお金を稼ぐのに、一番効率的なのが飲食の事業です。

人は1日3食食べます。(食べない人もいますが、5食の人もいます。)
平均して、3食とします。1ヶ月90食、1年で1095食です。
そのうちの1食でも、来店してくれたら、そして、気にいってくれたら・・・自分の経済が回る可能性は高いですよね。
小売りやサービスになると対象が限られる場合があります。子どもから高齢者まで、食事をするのは同じなのです。
最初の手は飲食の事業、そして、それで身を立てる。これが効率的です。

加えて重要なことは、店舗のデザインやメニュー構成、営業時間、スタッフなど目に見えるもののデザインです。
このデザインの全てはお客様へのコミュニケーションツールです。
「こんな人に気軽に集まってもらいたい」のこんな人が明確であれば、自ずと決まってくるものです。
さて、決まらなければ・・・まだまだ考える余地があるようです。

次の手は?

胃袋をつかんだ次の手ですが、私は“文化”だと思っています。
誰でもご飯を食べなければ生きていけませんが、文化がないのも、それまた死です。精神や生活、社会や歴史や未来、様々なものが死んでいきます。
本当に街にとって必要な機能は、文化の機能です。

文化とは人それぞれ解釈も異なるとは思いますが、「気軽に集まる場をつくりたい」というところにヒントがあるように思います。

是非、良い場をつくっていただきたいと思います。

▶参考までに・・・
飲食店をしたことがなく、料理もままならない私がやっている飲食店のお話です。
https://note.com/sachisankaku/n/nfe7e21672a8c

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