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旅という見かたを変えた、今年の夏休みとは|# K5


今年の夏休み、
日本橋にあるホテルK5に宿泊した時の思い出について。



「なんで、東京に住んでいるのに、わざわざ東京のホテルに泊まるの?」


去年の夏休みとなんら変わらない、いつもの夏休みだったら、こう答えていたであろう夫も、今年の夏だけはちょっと事情が違う。


なんてったって今年は、
夏休みだとはいえ東京から旅行などで県外に出ることに対して、
人からあまり良い顔はされないのだから。
そんな時だから、


「今年は、東京から出られない夏なので、
せめて、東京にあるおしゃれなホテルで、
非日常な時間を、過ごしたいです!」


という、私の決死の懇願に、
若干の"カタブツ"な夫も

「東京のホテルに泊まるのも、ありかもね。」

と、答えを出してしまうほど、意識が変わったのである。



東京のホテルに泊まることができる...!


そうと決まれば、行動は早い。


〔 泊まりたい宿/ホテルリスト 〕
というものを、以前からGoogle マップ上で作っているので、
まずはグーグルマップを開くのが私の旅計画の始まりとなる。

雑誌やSNS、ウェブ媒体などで得た"すてきな宿情報"を忘れてしまわぬよう、
Googleマップ上でスポットをフォルダ分けして、すぐにいつでも確認できるようにしている。暇さえあれば、Googleマップを眺めていたりする。


ちなみに、泊まりたい宿/ホテルリストの他にも
〔いってみたいカフェ/ショップ〕、
〔いきたい国の都市〕なども保存しているので、
私のGoogle マップはピンでいっぱいなのである。


例えば大好きな沖縄は見ての通り、
島の形が見えなくなるほどピンで埋め尽くされている。

Googleマップ

ああ、そろそろ沖縄いきたいな。




さて。東京のホテル探しに戻そう。


愛用のGoogleマップを開いて、
東京のエリアを地図上で眺める。


どこのホテルが良いかな?


例えば、
生きているうちに絶対に泊まりたいと思っている、大手町にあるアマン東京なんてどうだろう。




いやいや、アマン東京は、何かの記念日か誕生日、
あるいは、物凄く自分にご褒美を与えたくなる事情が来るまで、お預けにしておこう。

というより、さすがに高級も高級すぎるほてるなので、
無職の私にはまだ敷居が高すぎて泊まることができない。

アマン東京に泊まりたいのであれば、まずは仕事を探すところから、だ。



となると、そうだな。
今回は、どちらかというと"クラフトホテル"がいいな。カジュアルだけど、カジュアルすぎない、コンセプトがしっかりと理解できるようなホテル。その土地に、その場所に建つ意味を感じられる、そんなホテルがいい。


そんなことを思いながら、ピックアップしている
〔泊まりたい宿/ホテルリスト〕を眺める。


今年は、この流行りのせいで予定していた5月のイタリア旅行も、
6月の温泉旅行の計画も白紙になってしまった。

まだまだ治る気配のない流行り。

東京から外に出るのは、まだしばらくは控えないといけないかな。


となると、
そろそろ旅の形を見直さないといけないのかもしれないなと思い始めていた。


旅とは、いったい、なんなのだろう。
私は旅というものに、
何を目的として、何を求めていたのだう。

そんなことを思いながら
わたしがこの夏に泊まるホテルとして選んだのは
日本橋にできた、K5というクラフトホテルである。


銀行だったビルは、今はホテルに。


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東京の日本橋に建つ、K5というホテルを知ったのは、
インスタグラムやnoteでフォローしている、
ホテルみるぞーさんの記事でだった。



もともと日本橋で銀行として使われていたそのビルは、
いまはホテルやレストラン、
さらにはビアホールやバーなどの複合施設となっているらしい。


ちなみにそのビルは、
1923年に建てられたので約100年弱の歴史を持っている。
ヴィンテージの雰囲気がなんとも美しい。



東京に、まだこんなレトロな建物が残っていたのだなあと、
建築萌えなわたしは、
ワクワクする気持ちとドキドキがあふれてくる。


みるぞーさんの記事で紹介されている文と写真に、
ただただ一目惚れして
いつか絶対に泊まると心に決めた。


”東京に住んでいるのに、東京に泊まる贅沢。”

そんな贅沢ができる時のために
温めておこうと思っていたけれど、
思いの外早く、その日は来たということになる。



K5 Junior Suite



日本橋の駅に到着すると、
夏の暑い日差しのコンクリートとビルの間を歩く。

そういえば、行ってみたかったケーキ屋さんがホテル近くにあることを思い出して、
お店を覗いてみたりしながら、
K5のあるビルまで歩く。とにかく、夏の日差しは強い。


ホテルにつき、
フロントでは予め登録しておいた情報の確認だけを済ませる。

すでにおしゃれさがむんむんと漂うフロントで
手短にチェックインを済ませると、
趣のあるエレベーターを使って部屋までをたどる。

廊下には、様々な観葉植物が飾られていた。
なんとなく、バリのホテルを思い出すような雰囲気。

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K5には、全部で20の部屋が用意されていて、
5種類の部屋の形があった。


その中で今回宿泊した部屋は、K5の20部屋のうち、
4室しかない、Junior Suiteという少し広めな部屋を選んだ。

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4階建てのビルの3階にあるこの部屋は、
43平米の広々とした部屋で、キングサイズのベッドが用意されている。

ベットの周りには綺麗な青い天蓋がかけられていて、
爽やかな落ち着くスペースとなっていた。


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リビング側には、
ソファが2つと、1人用のチェアが1つ。

2人で宿泊するには、十分すぎるほどのスペース。
実はこの部屋、窓の外は首都高が通っていたけれど、
ほとんど音を気にすることなく過ごせるようになっていた。


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今回の宿泊で楽しみにしていたことの一つに、
バスタイムがある。

ホテルのHPで写真でみたときに、
バスルームのタイルのおしゃれさに心を奪われていたから。

ちなみに、スタンダードなK5 roomにはバスタブがなく、
シャワールームのみとなるので、
バスタイムを楽しみたい方には、Junior Suiteがおすすめである。


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水回りがおしゃれだと、
とにかくテンションが上がってしまうしょうもない性格の持ち主なので、
柑橘とハーブのおしゃれな香りが嬉しくてたまらなくて、
何度もこのハンドソープで手を洗ってしまった。

手の香りがおしゃれって、なんだか、大人な気分。


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ミニバーはとても充実していて、個性的なラインナップだった。

このホテルのビルの地下にあるビアホールのビールが
4種類ほど用意されていたり、
ワインが用意されていたりと、
お酒大好き人間としては嬉しいポイントである。


ただ、実はビールはビアバーで飲んでしまったので、
今回の宿泊では、ミニバーのビールを開けることはなかった。

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その代わり、夜に台湾のウイスキー小瓶をいただいたのだけれど。

部屋では主な灯りを消し、
間接照明のなかでのむウイスキーの美味しさったらもう!
極上だということは、言わずもがななのである。


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とにかく、全てが新鮮で、最新なのにモダンなところがおしゃれで
自分の中の新しい気持ちの発見ができるホテルだった。


そういえば、部屋にはレコードがいくつか用意されていて、
うちにもレコードを置いてしまおうかと思ってしまうほど、
惚れ惚れしい音色だった。

こんなふうに、この部屋のおかげで新しい趣味も見つかった。


旅は、家からの距離ではなく、
何を求めていくのかが大切なのだと思う。


自宅に帰れる距離だとしても、
家ではなく、ホテルに宿泊することで、
非日常を思う存分に味わうことができる。

旅は楽しい。大好きといえるくらいに。
けれど、旅から帰ってきて部屋に入ったときの
すこし寂しい気持ちだったり、
体力的な疲労だったりは、どうしてもついてきてしまう。

けれど、家に帰れる距離に泊まるからこそ、
本当に心と体をリフレッシュさせることができるのかもしれない。

今の時期だからこそできるこの体験が、
病みつきになりそうなのである。


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