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なぜ男性育休? 家庭、企業、国の全てにメリット

こんにちは。
7月末に第二子が生まれたことから、8月末まで1カ月間の育休中。
等身大の育休日記や、仕事に役立つことなどを綴っています。

家族構成 : 私、妻、娘2人の4人

仕事はワーク・ライフバランスで職場の働き方改革を支援しています。(主に風土改革)

ここでは、なぜ男性育休をとったの?
なぜ仕事で男性育休を推奨しているの?
についてご紹介します。

これは私が感じていることですが、
大きく言いますと、日本はとても豊かな国にも関わらず、誰かの犠牲によってなりたっていることがとても多いように思います。

その中でも私が特に気になっているのは2つ
「長時間労働」(残業を前提とした働き方)
「性別役割分担」(主に男性が稼ぎ、女性が家を守る)

男性育休はこの2つの解消に繋がり、そして次の3つが期待できると考えています。

個人(家庭) 
性別に関係なく、誰もが仕事も私生活も充実したライフスタイルへ

企業 
人材育成や人材確保、生産性向上など経営課題の後押しへ

国 
出生率向上により人口減少に歯止めをかける/女性活躍が進む/世帯年収の増加による経済への好影響へ

つまり、育休取得の本人はもちろん、企業や国にとってもメリットがある大切な施策なのです。

それって本当?と感じるかもしれませんので、ここでは大枠を説明させて頂き、詳細はまたノートで綴っていきたいと思います。


男性育休がもたらす効果(メリット)とは?

1.個人の幸福度が高いライフスタイルへ

●これは私自身が感じていることですが、赤ちゃんは無条件で可愛くて、そして密に関われば関わるほど幸福感を感じます。
これはきっと、赤ちゃんと接するとオキシトシン(幸福ホルモン)が分泌されるからです。

●産後のママは、ホルモンバランスが崩れていることに加え、3時間サイクルで睡眠不足が続いて大変です。いくら赤ちゃんが可愛いと言っても、ママはイライラしたり、もうろうとしたり、場合によっては産後うつになる可能性も。

このような状態はママはもちろん、家族にとっても辛い期間になってしまいます。(もちろんママ1人でタフで元気に育児される方もいらっしゃいます)

パパが一緒に育児をすることで、ママの負担が減少し、ママの体調や機嫌が良くなり家族みんなが幸せを感じながら育児出来ます

育休終了後も育児家事をするようになる
育休を取り、一緒に育児家事をしたパパは、
育児と仕事の両立の大変さを実感できることから、ママの育休復職後も、育児家事に関わる傾向があります。

そうすると、ママも復職後に仕事と育児を両立しやすくなります。ママもやりたい仕事を続けることが出来、幸福度が高まります。


2.企業の人材育成や人材確保、生産性向上に繋がるなど経営課題の解決へ

育児は究極の人材育成
人を育成することの難しさを実感し、人が育つにはどうすればよいか、を常に考え、試し、スキルを身につけていくことが出来ます。

育児は生産性向上にも効果あり。
日々の育児家事は、見えない家事なども含めてマルチタスクをこなすことや、予定通りにいかないことを柔軟に調整しながら進めていく力が身に付きます。

また、復職後も育児家事を携わることを決めると、限られた時間でどう成果を出すかを考えるようになり、時間対効果や優先順位を常に考えるようになり生産性が高まります。

職場に育児と仕事を両立する男性が増えると、女性はそこで初めて、私たちも育児をしながら仕事を続けていいんだ、と思えるようになり、生き生きと活躍できるようになります。

(女性しか育児をしていない職場は、いくら短時間勤務で働き続けられていても、うしろめたさや罪悪感を感じたり、諦め感を持っている方もいて、自分の力を最大限発揮できていないケースが多いです。)

●人材採用戦略
男性が1カ月以上育休をとり男女共に活躍している職場は、優秀な若手や女性にとって魅力的です。
(20代へのある調査では、男性の8割以上が育休を取得したいと答えているそうです)

そして“制限なく働ける優秀な人材”は競争率が激しいことと、そもそもそのような人材は減少しています。

今後は、週60時間働ける人材よりも、週30時間働ける優秀な人材を2名採用する方法もよいのではないでしょうか。

採用に課題を感じている企業は、育児と仕事を両立しながら活躍できる職場作りにシフトすることがお薦めです。


3.国は出生率UPにより人口減少に歯止めをかける/女性活躍が進む/世帯年収の増加による経済への好影響へ

●男性が育児に関わるかどうかで2人目、3人目の出生率が大きく異なってきます
国の調査によると、

出産時に男性が育児を携わらなかった場合、第二子出生率は10%
休日に6時間以上携わった場合は87.1% 

全然違いますね。(内閣府「仕事と生活の調和レポート2016年」)

今は核家族が増え、親のサポートや地域で育てることが難しい家庭も増えている中、大変な育児にパパが参画することで第二子も!となりやすいのです。

⚫︎女性が仕事で活躍が難しいのは、性別役割分担
男性は仕事
女性は仕事・育児・家事
と女性の方が負担が大きいからです。

男性が育児家事参画をすると、女性も活躍しやすくなりますね。

男性が稼ぎ、女性が家庭を守る役割、という家庭もあるかと思います。
女性がそれで納得している家庭はそのままで大丈夫です。

でももし配偶者が、本当は私も仕事を頑張りたい、と思っているのなら考え直す必要があります。
男性が育児家事を一緒にやってくれるなら、本当は社会で活躍出来る女性はたくさんいます。

生涯世帯年収は1億2千万円~2億円も変わります。

ニッセイ基礎研究所のデータによると、子どもが生まれた後、育休や短時間勤務制度を利用しながらでも正社員で働き続けた女性と、出産後を機にパートタイムや仕事をやめてしまった女性の生涯年収を比べると、1億2千万円~2億円も変わってきます。

宝くじに当たるくらいのインパクトですね。これだけあれば、家を建てたり、教育費をかけたり、レジャーや趣味にもたくさんお金を使えそうですね。

お金を使うということは経済がまわります。地域経済や日本全体の経済にも好影響なのではないでしょうか。

余談ですが

例えば、企業は従業員の年収を100万円UPすることは容易ではありません。

でも、男性従業員を早く帰して(残業削減)、育児家事参画を促し、配偶者(女性)が正社員で活躍し続けられる環境を支援することで、世帯年収を上げることは出来ますね。
(女性がパートか正社員では100万円以上年収が変わります)

男性育休の壁として、男性育休を取るとその間の仕事は?という問題に直面しますが、そこは殆どの場合、何とかなります。

私は自治体の両立支援アドバイザーとして、中小企業で男性育休が出ると、仕事や職場のフォローをどうすればよいかの相談を受けていますが、

私が伺う職場は、男性育休を取らせる、決めてしまえば、あとはどう工夫する?を考え、業務改善や属人化の廃止、時間に頼った働き方からの脱却などが進み何とかなっていきます。
そして育休を取った男性はみんな「育休を取らせてもらって良かったです!」と仰います。


まとめ

男性が育児家事に携わり、女性が活躍し続けられるといい影響がたくさんあります。
そして、今まで、女性は家庭があるから仕事は難しい、と自分のビジネスキャリアを犠牲にしなくてもよくなります。

男性育休は、本人(家庭)にも、企業にも、国にもメリットがたくさん。
私も第2子が誕生したこの機会に育休を楽しみます!

そして仕事にも生かしていきます。

noteには等身大の育休日記、育休のメリットなどを綴っていきますので、もしよろしければお読みください。


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