はじめまして。

この日記は、日本で生まれ育った母と、場面緘黙症と診断された息子がカリフォルニアで奮闘する日常を綴ったものです。小学校4年生まで日本で生まれ育ち、9歳の時にカリフォルニアに引っ越しをしました。

夫はカリフォルニア出身のアメリカ人で、日本の企業で知り合いました。26歳で出会い、29歳で結婚、32歳で息子を授かりました。

息子は3200グラムで予定日より3週間早く産まれました。なかなか下がってこない息子を、先生が馬乗りになり押し出しながら吸引して出産しました。

赤ちゃんの頃は、いつもにこにこしてご機嫌な赤ちゃんでした。発達も普通で何も疑うところはありませんでした。保育園では優しい子でおもちゃをいつも他の子に貸してあげれる、みんなとも仲良く遊べる子でした。

保育園に預けるときは毎日泣く子でした。ママとダディと離れるのがとても心配だったみたいです。今でもとても繊細で、今考えるとあの頃から他の子よりは不安や心配が強い繊細な子だったのかなと思います。家にいたり、家族同士で出かけるといつもご機嫌で楽しそうだったので特に気にすることはなかったです。

学校から指摘されはじめたのは小学校3年生くらいの時で、学校と柔道、公文では一言も声を出すことがなくなってしまいました。緊張した顔をして、うなずくだけ。幼稚園からの友達が何人かいたので、その子たちと一緒にいていじめにあうことはなかったけれど、先生から、わからないことがあっても質問が出来ない、指示がよくわかってないときがあると指摘をされました。小学4年生になっても改善されなかったので、先生からもしかしたら場面寡黙かもしれないと言われました。

場面緘黙とは、
場面緘黙症(Selective Mutism)は、特定の状況や環境で話すことが極度に困難になる不安障害の一種です。例えば、家庭では普通に話せるのに、学校や公共の場では全く話せなくなることがあります。この症状は通常、子供に見られ、特に新しい環境やストレスの多い場面で顕著になります。場面寡黙症の子供は、話したくても話せないという強い不安を感じており、意図的に黙っているわけではありません。

この障害は、適切な支援と治療によって改善することが可能です。治療には、認知行動療法(CBT)、段階的な暴露療法、家庭や学校でのサポートが含まれます。早期の介入が効果的であり、子供の自尊心や社会的スキルの向上にもつながります。

ここから家族と息子の不安障害克服へのジャーニーが始まります。


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