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夜明け前が一番暗い

It's always darkest before the dawn. の直訳だ。日本の言い回しだと、明けない夜はない、だろうか。

この言葉に初めて出会ったのは、子どもの頃からの愛読書、大きな森の小さな家シリーズのお話の中のどこか。ローラのお父さんが、大吹雪の中なかなか帰ってこなくて、不安な中をお母さんと子供たちで過ごしたエピソードだったような気がする(違うかもしれない…)。

でも、この言葉を思い出したのは本来の意味合いでではない。
とある資格講座を今日初開講したのだけれど、昨夜は緊張して不安で、何度資料を見返しても落ち着かなくて、だいぶブルーな気持ちに傾いていた。ところが、いざ講座をスタートしてみたら、一気にリラックスして楽しくてたまらなくなったのだ。もともと学んでいてとても楽しかった講座だ。教えることに、もちろん責任はあるけれど、楽しくないわけがない。

直前まであんなに緊張して不安でいたのに、始まってみたら一気に楽しくなった自分の感情の波を振り返っていて、お申込みを受けてからどんどん不安が強まっていって、開講直前が一番不安で緊張していたな…と思ったら、この言葉が頭に浮かんだというわけだ。本来の意味ではないような気がするけれど。そして物事というのは、やってみたら案外するすると進んでいくようなことも結構あるなぁと思う。

夜が明けさえすれば、そこには太陽の恵みをうけた輝く世界が広がっている。影(不安)は姿をひそめ、希望に満ちた気持ちになれる。
いざ講座をスタートしてみたら、不安に感じていたことが杞憂だったと感じ、本来楽しい内容であるということを思い出したことで一気にポジティブに切り替わった。そう考えたら、やはり本来の意味に近いのかもしれない。

不安はいつまでも続かない。状況が変わることもあるし、自分が受け止められるだけの強さや器の大きさを身につけるかもしれない。不安になることは止められないけれど、希望を忘れなければ、心を守ることができるだろう。不安に飲み込まれそうになったら、きっとまたこの言葉を思い出すと思う。

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