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うつ病の仕組みを考える 後編


うつ病は難しい。

考える役目をする脳が
疲れてしまって起こる病で
発症すると
自分ではよく考えられなくなるから。


病を自覚することも難しい。

自分はなまけもので
ダメな人間だと思って
苦しんでいる人も
いっぱいいるだろう。


真面目で
白黒つけるのが好きな人が
うつ病になりやすいのは

白黒つけるまで一生懸命
脳を使って考えているからだ。

おそらく
うつ病になりやすい人は
人より物事を考える時間が
長いんだと思う。

脳がオーバーワーク気味で
普段生活しているから

何か考えることがいっぱい来た時に
許容量を超えて考えてしまい
それが続くと、発症に至るんだろう。


おそらく
脳の中で一番疲労が早いのが
筋肉を動かす部分で

そのために初め

動きたいのに動けない

と言うアンバランスな状態が
現れてしまうんだろう。

そのうち
動きたいと思う脳の部分もお休みして
毎日毎日寝るしかない期間が訪れる。

脳が少し元気になると
寝てばかりいる自分を責める。

脳は責められるのが
一番疲労する。

せっかく寝て休んだ脳は
自分に責められてまたダメージを受ける。


「休みなさい」
とお医者さんに言われるのは
脳を休めるため。

脳がまた動くようになるためだ。

だから
毎日毎日寝てしまう自分を
責めちゃいけない。

脳を休めているんだから。

不安に思うことも多い。
でも不安もなるべく遠ざける。

不安も脳を疲弊させるから。


脳がどのくらいで元気になるか
それは人によっても
症状によっても違うから
このくらいで治るとは言いにくい。

でも
脳が充分休めたら、体は動き出す。
それは間違いない。

だってわたしたちは
「生きたい」という本能を持っているから。

だから
自分を信じて休んでほしい。

いつか必ず
また動けるようになるから。


焦りや不安が
周りの環境から起こる場合
改善できそうにない環境からは
逃げた方がいいと思う。

逃げられない環境なら
焦りや不安を感じない方法を
元気になったら考えたらいいと思う。

焦りや不安、それが負担となり
脳にダメージを与えているから。


わたしの負担は、家を整えること。
あと、家族と一緒にいることだった。

だから、
ゴミ屋敷で孤独死したいって
願望に取りつかれてしまったんだと思う。


わたしは脳が元気になってから
まず、自分を変えるようにした。

家の中に
整える部分と整えなくていい部分を作った。
ねぐらみたいなところは
家族に「片付けない」と宣言してみた。

家族とは話をするようにした。
嫌な事を嫌と言ってみた。
してほしくないことも。

家の中は
「気になった人が
 気になったところを片付けたらどうか」
と提案してみた。

やりたいことは
気にせずやるようにしてみた。

どこかに行きたい時は
最低限の家事をした後は頼んで
泊まりで走りに行ったりもしてみた。


すると
家の中にいることが平気になった。

片付けは
リモートの夫がしてくれるようになった。

だから
片付けてくれたらお礼を言うようにした。

朝、起きたら
おはようを言うようにした。

知り合った頃を思い出すようにした。

冗談を言って笑い合ったり
たまに毒舌をはいて驚かせてみたり。

主導権を取ってみた。
昔、そうだったことを思い出したから。


すると、一緒にいても
息が吸えるようになってきた。

家の中が
居心地よくなってきた。

自分を変えてみたら(昔に戻してみたら)
結果的に
周りの環境も変えられたみたいだ。


その当時
5年ほど前からずっと
離婚したいと思い続けていたけど
老後のイメージが湧くようになった。

だから、離婚はしないで
今、家族みんなで暮らせている。


心のうちは
noteに全部書いてきた。

その度に
あたたかいコメントをいただいた。


がんばったと思う。

でもそれは、noteのみんなが
ずっと背中を押し続けてくれたからだ。


周りの人に
気をつけてほしいことがある。

うつ病の
一番底にいる時に感じた気持ち。

消えたい気持ちはずっと残っていて
治りかけの時に顔を出す。

脳が休みを取れて
動き出せるようになってきた時
一番に顔を出す。

動ける体で何をするか。
想像できるよね。

だから
うつ病は治りかけの時が
一番危ない。

わたしはうつ病の治りかけの時に
バイクの事故にあって
文字通り動けなくなってしまった。

だから今も
ここにいると思っている。


あの頃は

消えたいのに消えることもできない

うつ病で骨折なんて
踏んだり蹴ったりもいいとこだと
人生の底にいる気分だったけど

あの時
体が元気だったら

わたしはいなくなっていたかもしれない

今もそう思う。


周りで見守っている人は
どうか動けるようになってきた人を
今まで以上に見守っていてほしい。

そして
うつ病は伝染するので
(菌としてうつるわけではない)
周りの人は引きずられないように
毎日楽しみを見つけて過ごしてほしい。

毎日、好きなものを見て
好き❣️と思える時間を過ごしてほしい。


うちの家族は
わたしがうつ病の時も
釣りに行ったり
ピースと森に行ったり
毎日楽しそうに暮らしていた。

うちの中が暗くなることはなかったし
あんまり心配されたりもしなかった。

だから、暗かったあの辛い日々
なんて記憶はみんなには無いと思う。

社会が急に動きを止めた時期だったので
引きこもって養生できた。

あの時期に発症して
本当にラッキーだったと思う。


わたしはうつ病の時
毎日まんがを読んで過ごしていた。

寝ていない時は
ずっと読み続けていた。

好きなのは少女まんが。
なぜ好きなのかなと考えてみる。

信頼しあっている2人を見て
幸せな気持ちになるからみたい。

だから、疑心暗鬼のまんがは嫌い。

今も疲れると必ずまんがを読む。
脳が安らぐからなんだろう。

これは
「脳へのご褒美なのかもしれない」
と最近思い始めている。

あなたの脳へのご褒美は何ですか?


うつ病を
自分の感じたことと
実際体験したこと
調べたことからまとめてみました。


体が動かない時に
ダメ人間なんだと思わず

「脳が疲れてるんだな。
 今日はやらずに休もう。」

と思った方が
脳に余計なダメージを与えない気がします。

今は
夕飯を食べた後の皿洗いはできないけど
ひと晩寝た翌朝は洗えます。

夜、できない事務作業も
翌朝早めに起きてこなせています。

疲れが取れたら、体は動くんです。

このことに気づいたから
この記事を書きたくなった。


うつ病も同じです。

翌朝に回復してるわけではないから
何ヶ月も、もっとかかる時もあるから
ダメ人間に思いがちだけど…

脳が休みたいと言ってるだけだから。
長期休みを取ってるだけだから。


脳はバカンスしてるんだなぁ

そう思いながら
脳に負担をかけないように

焦りや不安が湧いたら
そっと頭の遠いところに遠ざけて
頭の中はなるべく空っぽにして
脳を休められるといいなと思います。


今回、最近の気づきから
うつ病を分析してみました。

文献を調べて書いたものではなく
実際に体験したこと
その時感じたことから考察しています。

「経験者は語る」です。

今悩んでいるうつ病の人に
届くといいなと思っています。


ふがいない自分を許せない
と思っているあなたへ

うつ病は脳が仕事をし過ぎて
休みたいって言ってるだけだから。

あなたはなまけものじゃないから。




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