おすすめの本
最近では研究職の方でも新規事業企画を行ったり、ソリューション営業のフォローを行ったりと、研究だけを行っている方はほとんどいないのではないのでしょうか。一方で会社でもそのようなスキルをしっかり教育できているところは少ないように思います。
私も研究職でありながらそのようなスキルが必要となり、これまで様々な本などを読んできました。皆さんのお役に少しでも立てればと、私自身が良かったと思う本をまとめています。(随時、追加・更新予定。)
総合
コンサル一年目が学ぶこと
コンサルと題名にありますが、若い人だけでなく社会人が身につけておくべきスキル満載の本です。若い人だけでなく、中堅〜ベテランも読み返すと、実践できていないことがたくさんあると思います。全ての人が手元に置き自らの業務の仕方を振り返ることにより、若手のお手本にもなります。
資料作成
世界で一番やさしい 資料作りの教科書 榊巻 亮
資料作成の基本を学ぶ際に、まず1番最初に読むべき本。きれいなパワーポイント資料のような見せかけの内容ではなく、人に理解してもらうための資料の作り方が身に着けられます。資料作りだけではなく、仕事を進めていくうえで自分の頭の中を整理する事にも使えます。
コミュニケーション
アサーティブ・コミュニケーション
後輩に必ずお勧めする本。まだ意見を言いにくい若手やおとなしい人は特に参考になると思います。相手を尊重しつつ、自分の意見もしっかり主張する方法がわかります。就活のグループディスカッションにも役立つかも。
新規事業
イノベーションの再現性を高める 新規事業開発マネジメント 不確実性をコントロールする戦略・組織・実行
本書ではむやみにイノベーションの方法を説くのではなく、「イノベーションは狙って起こすのではなく、それを阻害する要因を排除することで、中長期的にイノベーションが起きやすい環境や条件を整えることでしか、再現性を高めることはできない」と論じ、良質な新規事業の挑戦を量産できる組織への変貌を勧める。
会計
新版 財務3表一体理解法 (朝日新書)
会社の財務を知るのに簿記から勉強し始めると仕分けから始まり始まりはードルが非常に高くなります。本書は簿記の専門家ではなく一般の人が財務に関してわかりやすく解説した本です。BSやPLのつながりが理解できます。
ソリューション提供
Sales is 科学的に成果をコントロールする営業術
近年、研究開発においてもソリューション提供が主流になってきており、顧客の真のニーズを探ることがより重要になってきています。この本は営業の人向けですが、研究者が顧客から真のニーズを聞き出す方法を教えてくれます。営業部門と異なり、研究部門ではなかなか顧客との接点の場数を増やすことができないので、このような本でプロセスややり方を理解したうえで顧客との面談に臨むと顧客との信頼関係が結びやすくなると思います。
マテリアルズインフォマティクス(MI)
マテリアルズ・インフォマティクス 材料開発のための機械学習超入門
NECでMIを研究されてきた研究者の方が執筆した入門書。大学の先生ではなく企業の研究者が書かれた本ですので、MIによって具体的に何ができるかが示されています。MIに興味があって実際どんなことができるのか知りたい人、部下がMIをやろうとしているので理解したい管理職の方にお勧めです。
化学のための Pythonによるデータ解析・機械学習入門
こちらは実際にMIを検討するための本です。この分野で精力的に研究されている明治大学金子先生が執筆されました。化学分野においてMIを行うための基礎が一通り身に着けられます。化学分野でMIを使いたいなら、Pythonを一から勉強するのではなく、この本に記載されているプログラムを理解し、自分の検討したい系に適用するのが早道。理系の人は何らかのプログラミング言語を学部時代に履修していると思うので一から文法を勉強するよりも、自分の系で結果が得られることがモチベーション的にも重要だと思います。
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