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市民権を得ている台湾のベジタリアン食❣️[素食(スシ)]と言います   人気の素食屋さんのこと


台湾は学校給食でも素食(ベジタリアン食)が提供されています!

以前、地域の小学校を訪れる機会があり、給食室をちょっと覗いて見ると、入り口に、月の献立表が貼ってあり、
なんとそれには、毎日の献立が普通の料理と素食の料理が並列で書かれていました。

学校給食でも、素食の子供たちは毎日素食の料理が食べられるようになっているのです!

国民の間で、[素食]が日常の食生活の中でしっかり根付いているのですね。


日本でも、仏事などの時だけは精進料理を食べるとか、特別なお寺などで精進料理を食べさせてくれるところがありますね。

京都の萬福寺の精進料理[普茶料理]というのは、それはそれは一品一品が趣向が凝らされていてとても精進料理とは思えない手の混みようです。

京都でなくても、地方の同じ黄檗宗(おうばくしゅう)のお寺でも、この普茶料理を食べさせてくれるところがあるので、私も何度か食べたことがありますが、それはとても特別な料理です。

また、高野山の宿坊の精進料理などもとても有名ですね。

このように日本では、精進料理は特別なものという感じですが、台湾では、日常にごく身近で選べる食事なのです。

以前、台湾に旅行で来た時に、台北で初めて素食のお店に連れて行っていただいたことがあります。

そのお店の料理は、精進料理なのですが、まるでお肉や魚の料理も並んでいるような、趣向を凝らした料理で、どちらかというと普茶料理に近いものが、たくさん並んでいました。

そこでは、日本のお寺で食べるような懐石料理のような食べ方ではなく、自由に選んで食べるスタイルだったので、もの珍しく、あれやこれやとお腹いっぱい食べたのを覚えています。

このようにとても手の込んだ料理が食べられるところもあれば、日常に気軽に食事ができる素食屋さんが沢山あります。

国民の10人に1人がベジタリアンだと言われる台湾では、普段の外食でも容易にベジタリアン食をすることができるのです。

普段、気軽に食べる素食の店の料理は、一般の台湾スタイルの料理が中心で、手軽な値段で食べられるお店が中心です。

以前住んでいた家の近くにとても人気の素食の店があるのを友人に教えてもらいました。


そこの料理はごく庶民的な台湾料理が種類多く並び、これが全部精進料理?とびっくりするほどです。

11時開店と同時にどっと人が入り、いつも満席状態の人気ぶりです。
時には、お寺関係の人たちがバスで団体でやってきたりもしています。

私などのように特にベジタリアンでない者にもとても人気があるのです。
食べ物屋さんで最も大事な[味]がとても良く、また、そのメニューの豊かさで何度でも行きたくなるのです。

そのお店は並んでいる料理を自由に選んで食べるビュッフェスタイルです。
しかも、110元(440円)の食べ放題!そのコスパの良さももちろん人気だと思います。

料理は炒め物、揚げ物、煮物やスープ、蒸し物など様々です。
生ものは果物ぐらいです。
味付けはどの料理もとても薄味で素材の味を活かした料理です。

一度行ったら私は大ファンになり、あまり野菜料理が好きでない夫も、私に付き合ってるうちに、「なかなか美味しい」というようにまでなり、月1ー2回は行っていました。(残念ながら、今は引っ越しをしたので、ごくたまに私が行く程度😢)

一番は季節の野菜が種類多く使われていて、旬の野菜料理を思う存分楽しむことができます。

ここでは、今まで食べたことのない野菜や、野菜の新しい料理方法などにも出会えるのもとても嬉しいことです。
前々回の記事に台湾で出会った珍しい野菜で書いた[豆薯]も、このお店で食べたのが初めてでした。そして、それがなんの野菜なのかがわからなかったのです。
つい最近になって、自分で買って試してみてようやく豆薯というものであったことがわかったのでした!

このお店の人気料理はいろいろありますが、なんと言っても[芋の葉の炒めもの]ではないかとか思います。たっぷり入って出てきたと思うと、すぐになくなるくらいです。

また、デザートの部類で、[タロイモの蒸しものに薬膳の餡がかかっているもの](芋泥という名前のようです)がとても美味しいのです❣️

これが厨房から運ばれてくると、めざとく見つけた客がさっと立ち上がって取りに行くので、これもすぐになくなる一品!いつも出てくるとは限らないので、出てきた時は大袈裟にいえば争奪戦!です😂

常時30皿くらいの料理が並んでいるので、一通り食べるともう満腹になります。

[上の写真は山盛りに取り分けた料理の数々、一番下の写真は白キクラゲをほんのり甘く煮た薬膳デザート❣️

主食、主菜、副菜、デザートとそれぞれ何種類も並んでいます。

★主食は
ご飯料理「油飯、白飯、黒飯」
麺料理「中華麺、ビーフン、春雨」
パン「サンドイッチ、揚げサンドなど」
粉物「水餃子など」
★主菜のタンパク源は
全て大豆製品の料理「豆腐、厚揚げ、湯葉、豆干、大豆タンパク質で作った肉団子状のものなどなど」
★副菜は
野菜料理、季節の野菜がフルメンバーが揃っている感じです。
★デザートは
「サツマイモやタロイモのデザート、湯團、白キクラゲの煮た物、仙草ゼリー、季節の果物」
他に、薬膳スープなど。

思い出して書いただけでも、こんなにたくさんの種類のものが並んでいます。

何度行っても飽きることのない大好きなお店です❣️

以前、夜市で素食の麺屋さんで、美味しそうなうどんを食べている人がいて、つられて食べたことがあります。そのお店では、野菜か豆腐かを選ぶようになっていて、豆腐を選んだら、日本のきつねうどんのようなお揚げが、これでもかというくらいたっぷり入っていて、それがまた、味がよく染みてとても美味しいのです❣️
その後、大分時が過ぎてから、その味を思い出し、また食べたいと思って、当時の記憶で何度か探すのですが、残念ながらまだ探し当てていません。
もうあの店は閉まってしまったのかなあ😢

台湾では素食の店だからベジタリアンだけが利用するお店ということではなく、その日の気分によって、体調によって、自由に選べる一般に広く愛される料理なのです。

いろんな食文化に出会える台湾の街、まだまだ興味は尽きません❣️


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