久しぶりに禅活動に参加 〜公園で経行という禅〜
法鼓山は台湾の4大仏教宗派の一つです。活動の一つに一般の人でも禅の体験ができるというのがあります。
私は以前、宜蘭県羅東にある法鼓山蘭陽分院で体験講座と初級講座を受講させてもらいました。
その時の記事が次のもの。
その時の体験で禅には坐禅だけではなく、様々な形があるのだということを知ることができました。
今回私が参加したのは
以前受講した禅の体験のなかの
[経行]の実践です。
上記の体験講座では
慢歩経行の訓練は、水の並々と入ったお椀を持ってこぼさないように神経を集中して足の半分くらいずつ極ゆっくり歩くというものでした。
今回は自然経行と慢歩経行の実践でした。
土曜日の午前中に
会場は羅東林場という日本統治時代の貯木場後が綺麗に整備された気持ちの良い公園です。
內容は
八式動禪
立禪體驗
整隊及告知經行心法
經行
五感體驗
活動心得分享(感想発表)
準備運動後
立禅
経行についての心得のお話
・経行 一列になって静かに公園内を歩く
・慢歩経行 裸足になって一列に並び目を閉じて、前の方の肩に手を載せての慢歩。足の半分くらいずつを進めごくごくゆっくり歩く。
裸足になって外を歩くというのが、本当に久しぶりで戸惑いました!(台湾では朝の散歩などで、年中裸足で歩いている人も見かけます。たぶん健康効果のためと思われますが、寒い時など見ただけで寒そうです)
今回、裸足で歩いたのは公園内の芝や砂利、檜の鉋屑の上などでした。
初めのうちは足の裏に神経が集中してしまいました。
だんだん、周りの自然の中の音、香り、風などいろんなことが感じられるようになりました。
これは 歩く瞑想 とも言われるようです。
終わった所で、しばらく立禅。
そして目を開き無心になって目の前に広がる自然を見るというより感じる時間。
そして近くの大きな樹木に触れて静かに自然を感じるなど。
ゆったりした時間が流れました。
今回は
坐禅という静的な瞑想ではなく、経行とい動きながらの禅の実践は初めてのことでしたので戸惑いもありました。
2時間程度の自然の中での静かな動き、動きとも言えないほどのゆったりした時間はとてもリラックスできました。
活動を終えて
友人と電車で帰宅。
家に帰ってからも
なんだか心が満ち足りた感覚でした。
気持ちを解き放つというのは難しいけど時にこのような時間を持つのは良いものですね。
おまけ
はじめに書きましたが
今日の会場のこの公園は日本統治時代に山から木を切り出して運び込み貯木したところ。
現在は当時の様子が偲ばれる機関車、官舎など様々な施設が保存されている観光名所になっています。
台湾各地からも沢山の人たちが訪れたり、また地元の人たちの散歩コースになっています。
宜蘭にお越しの際は
訪れてみるのにはとても良い所です。
昔の機関車なども展示されています!