見出し画像

ヒレ肉はなぜヒレ肉というの?英語やスペイン語ではなんというの?

前回の豚肉の部位名では言及していませんでしたが、世の中には、ヒレ肉というものが存在します。

ヒレ肉とはなんぞや・・・?そんな疑問を持ったことはありませんか?

そんな小さな疑問をうやむやにしていても、日本で暮らしている限り、それほど困りません。

なぜなら、トンカツ定食とヒレカツ定食の何が違うのか分からず戸惑っても、とりあえず、値段や見た目の肉の量、はたまた、つけあわせのサラダがポテトかどうかぐらいの違いから、適当に選んでしまっても、誰にもとがめられないからです。困りもしない。でも、これでは問題の本質を直視していません!

ヒレ肉、、、そういえば、あいつの存在はなんだったのか、、、?!その素性が本当の意味で気になるのは海外に出てからかもしれません。

ヒレ肉の語源から調べてみましょう。

ヒレと聞いて、最初に思い浮かべるのは、魚の尾びれ背びれのヒレですが、全く関係ありません。
カタカナの雰囲気から、ヒラヒラした形状の肉を想像するかもしれませんが、それも全く関係ありません。(←そんな人、いない?!)

ヒレ=Filet(フィレ:仏語)

骨盤の内側にあって大腿骨と脊椎骨を結ぶ1対の棒状で結合組織が少ない筋肉であり、肉の部位のなかでは最も運動しない箇所であるため、非常に柔らかく脂肪のほとんどない赤身肉である。一頭の家畜から採れる量がわずかな、最高級の部位とされる。 引用:wikipedia

どうやら、ヒレ肉は高級ということが、にわかに分かりました。でも、予感はありました。定食でヒレ肉の場合、量の割にはお高い感があった気がします。(あと、なんとなくこぶりな印象。)

ヒレは一頭の豚や牛から取れる量が少なく、きめが細かいのが特徴らしいです。では、実際、どの筋肉なのでしょう?

Wikipediaによると、下図の8番になります。

ちなみに、英語ではtenderloinといいます。

As with all quadrupeds, the tenderloin refers to the psoas major muscle along the central spine portion, ventral to the lumbar vertebrae. This is the most tender part of the animal, because these muscles are used for posture, rather than locomotion.

ざっくり訳すと、テンダーロイン(ヒレ肉)は腰椎の腹側の中央脊椎部分に沿った大腰筋を指し、これらの筋肉は動作のためではなく姿勢の保持に使用されるため、体の中で最も柔らかい部分ということです。

いわゆるインナーマッスルというやつですね!解剖学を習ったときに、先生が、「大腰筋は大切だよ!テストに出すからね!」と言っていたのを思い出しました。

では、人間ではどこの部位にあたるのか合わせてみておきましょう。(個人的に解剖学が好きだから)

下図で赤色のところです。
大腰筋=Psoas major muscle (英)=Músculo psoas mayor(西)

ちなみに、ヒレ肉はスペイン語でsolomilloといいます。そういえば、精肉屋でみかける、solomilloはまさに、大腰筋の形をしています!なるほど~。

そして、ロースとヒレ肉の大きな差は脂の量だそうです。ロース肉はヒレ肉に比べて脂身が多く、ヒレ肉は脂身の少ない赤身です。カロリーセーブするなら、ヒレ肉ってことですね。お財布に優しいのはロース肉・・・。

ひとつかしこくなりました。

以上!



【スキを押すと次回の記事の予告が見れるときがあります!押してみてね♪】 かつての毎日投稿は中断中でいまはぼちぼち更新:日本時間の19時ごろ(スペイン時間の12時ごろ) 頂いたサポートはnoteの有料記事の購入に使わせていただきます。