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スーツケース3つで、海外移住してみたよ。

30歳の時、海外へ移住した。

18歳で上京し、12年間東京で頑張ってきたが、仕事がなかなか実を結ばなかったのと、当時付き合っていた彼と別れたということもあり、海外へ住みたくなった。

そして、ワーホリのビザがとれるのも、31歳までなのだ。

私はエージェントを通さず、自力で、カナダでワーホリビザを取得した。

保険加入必須(100万円ぐらい)なのが少しばかりネックだったが、未加入でも実際何とかなるだろう精神だった。
(※実際ワーホリビザでの入国は、保険未加入だと、イミグレで"あなたは入国出来ません"とか言われちゃうらしいから、注意して下さいね!)

結局、色々なご縁があり、ベトナムの企業で内定をもらうことになる。

カナダのワーホリビザはキャンセルした。

ハノイ北部のノイバイ空港にて


結果、就労ビザでの渡航となったので、ワーホリのように細かい規約がないのは助かる。

保険も、海外駐在者用の「welbe」に、会社負担で加入してもらえた。

今回駐在ではなく現地採用だが、給与2,000ドルは確実。
住む家の心配もなかった。

しかし、思っていた以上に、私は海外の壁にぶつかってしまう。

やはり、住んでみないと分からない。
そんな魔物が、海外には潜んでいた。

それを4つにまとめていきたいと思う。



①働けないつらさ

私は、ベトナム在住中(移住してたった4ヶ月後)に日本人男性と結婚した。

入籍届は一時帰国の際、日本で提出。

人妻になったということで、就労ビザ→帯同ピザへ切り替わったのだ。

つまり、法律上働くことはNGとなってしまった。

18歳から東京でバリバリ働いてきた私にとって、"稼ぎがない"ということが落ち着かず、不安で仕方なかった。



②体感50度を越える酷暑

暑いのもまた、しんどかった。

ベトナムは3月〜11月ぐらいまで半袖で過ごすことができる。

5〜7月に関しては、体感気温50度と、酷暑になる。

15分も屋外にいたら限界だ。

危険な暑さとはこのこと


そんな中、室内冷房ガンガンならまだしも、どこに行っても、さほど効いていないのだ。

そしてベトナムは、よく停電する。
停電中はもちろんエアコンもつかない。

暑さは思考力を落とす。
何も考えたくなくなり、ダレる。

それがものすごくストレスであった。



③食材難民

もうひとつは、食だ。

納豆がバカ高い。
3パック入りで約500円。

中濃ソースやポン酢も、1本700円ぐらいする。

梅干しなんて1パック(30粒入りぐらい)1000円越えだ。

市内に数店舗ある日系スーパーまで車を走らないと、みそやしょうゆ、和風だしの素、めんつゆ、ふりかけ、かつお節、カレーやシチューのルゥすらも手に入れることができない。

これらも、全て日本の値段の3〜5倍する。

一人暮らしなら、その辺のパンやインスタント麺を食べてしのぐところだが、もう自分には家族がおり、それなりにしっかりした夕食は最低限作らなければならない。

ベトナムは、日本のスーパーのようにお惣菜が豊富に売られているわけではないので、コロッケも、とんかつも、ポテサラも、1から作る必要がある。

ギョウザも、まず皮がどこに売ってるのか探すところからなのだ。

アイスもマズい。(溶けて固まったようなものもあれば、たまに封が開いていたり)

ハノイのメインコンビニ「サークルK」にて


大好きな黒糖まんじゅう、わらびもち、ブラックサンダーも、どこにもない。

その不便さが、本当にしんどかった。



④帰国後の苦労

帰国してからも苦労した。

私としては、まだ帰国するつもりはなかったが、夫の急な体調不良により、本帰国を余儀なくされた。

私の海外生活は、早くも2年で幕を閉じた。

息子も生まれたため、いよいよ日本で、3人での生活がスタートする。

それは、つまり・・・

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、食卓用テーブルと椅子、ラグマット、カーテン、掃除機、お布団、竿、電気、エアコンなど、生活する上での全てのものを準備する必要がある(莫大なお金がかかる)ことを意味する。

とりあえず引っ越し支援金だと、義理の父に10万円もらったが、足りないw

そして、夫は「え?足りるやろ?逆になんで足りひんの・・・?」と、疑いの目でかかってくる。
(足りるかボケーー!!!)

ベトナム在住時代、わたしは働いていないので、無論、貯金などは一切ない。

泣く泣く銀行のカードローンで30万借り、もろもろ買い揃えることになった。

この事実、夫は知らない。

今も返済中です。www

この買い揃えへのストレスといったら、本当思い出すだけでも辛い。

当分はもう、引っ越したくない。



まとめ

海外にそのまま骨を埋める覚悟なら、全てを手放し、海外へ移住するのはとてもいい経験だと思う。

しかし、帰国する可能性が少しでもあるのなら・・・

身の回りのものは、最低限お金がかかってもトランクルームに保管しておくなど、帰国後のリスク軽減対策をしておく必要があるなと感じた。

そんな経験であった。

海外生活、お腹いっぱいです。

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