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音楽と紳士☆
あいまいな記憶だけれど、確かローリングストーンズの曲を探していた。
仕事帰りにタワレコに寄って、『The Rolling Stones』と書かれたプレートが入った箱の中を探していた。ある一曲が入っているアルバムを探してみるも、大人気の彼らのアルバムは多すぎた。何枚ものアルバムに、その曲は入っていて、果たしてどれを選んでいいものやら、両手にCDを持って、いくら見比べても何も浮かんでこないのに、しばらくそうやって悩んでいた。
はた目にも私が悩んでいるのが分かるのか、一人のサラリーマンが声をかけてくれた。わざわざ「あ、あの、怪しいものじゃないんですけど、僕ローリングストーンズが好きで、良いものいっぱいあるんで、何か探しているなら、お手伝いしましょうか?」と、確かこんな風に早口に一生懸命、照れた様子で怪しくないアピールをしてくれて、とても怪しさとは程遠い誠実な人だった。
タイトルを伝えると、箱の中からいくつかアルバムをピックアップし、一つ一つ丁寧に説明してくれた。
そして、怪しまれないようにだと思うけれど、説明が終わるとすぐに去っていった。きっと用があってタワレコに来たはずなのに、用事はちゃんと済ませていたのか心配になった(笑)。
そして私の方は無事、CDを選ぶことができた。
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またある時はこうだ。
その時読んでいた人の本にオノ・ヨーコさんの『ただの私(あたし)』という本が紹介されていて、図書館で調べてみると、書庫にあって自分では取り出せない。用紙に書いて司書さんに渡すと、戻って来たのは何冊もの本を抱えた館長さんらしき男性だった。まずはお願いした、オノ・ヨーコさんの本。そして「こんな本もありますよ。良かったら。」と今では書庫に眠るビートルズ関連の書籍を4,5冊程、カウンターに広げてくれた。
この方、ビートルズが大好きなんだろうなと思った。司書の仕事でもあるのだろうけど、それだけではない静かな熱意が伝わってくる。
オノ・ヨーコさんのエッセイが読みたかっただけだったけど、もちろん有難いので全部借りることにした。当然だけど、ビートルズをただ聴いているだけでは知りえない歴史を知ることができて、興味深かった。ふむふむだ。
とかく、音楽が大好きな人は親切だ。
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昨日、ひろゆきさんの記事を読んでいてふと思い出したエピソードでした。
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