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古民家内部の公開イベント②

グッドモーニングのトキオカです。
ひょんなことから築230年の古民家を譲り受けることになった僕たちグッドモーニング。前回に引き続き、昨年9月に行った古民家内部の公開イベントについてお伝えします。

イベントの開催と子どもたちの訪問

築230年の歴史を持つ「佐分利谷の古民家」。その家屋を解体してしまう前に、建物の立派な造りと内部の様子を皆さんにご覧いただきたいと企画した今回のイベント。

イベントに向けた補修作業も終わり、いよいよイベントの開催を迎えることになりました。
9月19日、20日のイベント開催を前に、前日18日には地元佐分利小学校の4年生の生徒さんたちが、古民家に遊びにきてくれました。

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「総合学習」の時間を使って地元佐分利地区の歴史を調べているという4年生のみんな。建物の歴史や建築方法の話を興味深そうに聞き入り、活発な質問も。

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地元にこんなに歴史ある建物があるって、ホントに素敵なことですね。
古民家にまつわるちょっとおっかない言い伝えには男の子の方がビビってたかな。悪い夢を見てないといいんですが...。みんな、また遊びに来いよ。

そして、イベント当日

イベント初日となった9月19日は、朝から快晴に。2日目の20日も天候に恵まれ、両日ともたくさんのお客さんにお越しいただきました。

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今回のイベントでは建物を自由に見学していただくとともに、佐分利谷と古民家の歴史についての講演会と、建物の建築方法や特徴をご覧いただく見学会を実施。講演会は「佐分利の歴史・文化を学ぶ会」の会員で学芸員でもある下森さんに、また見学会の説明は古民家鑑定士の森本さんにお世話になりました。

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講演会では戦国自体に佐分利地区一帯を治め、謎多き武将ともいわれる武藤上野介友益の生涯やこの古民家とのつながりをお話しいただき、また見学会では茅葺屋根や広く取られた土間、犬走りといったこの古民家の特徴をお話しいただきました。

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最終的には2日間を通して300名の皆さんにお越しいただく大盛況となり。皆さん、熱心に話に耳を傾けられ、また古民家の持つ歴史を直接肌で感じておられたようでした。

シネマdeナイト、開催

夜のとばりが佐分利谷を包み込み、昼間のにぎやかさが嘘のような静寂のなか、この日、古民家には珍しく灯りが燈っています。
イベント初日の夜には、地元有志による映画上映会「シネマdeナイト」が古民家を使って開催されました。

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この素敵な空間をいろいろなことに活用していきたいと企画された今回の映画上映会。

コロナ禍での開催ということもあって参加人数こそ多くはなかったものの、みなさんビール片手にまったりとした上映会。
途中愉快なシーンでは自然と笑い声がおこり、逆に落胆するのシーンではため息がおこり。大勢で映画をビールを飲みながらの映画鑑賞。古民家の新しい楽しみ方かもしれません。

イベントを終えて

僕たちグッドモーニングとして初めての開催となった今回の古民家公開イベント。新型コロナウィルスの影響もあり、一時はどうなることかと思いましたが、なんとか無事に開催することができました。たくさんのご来場、ありがとうございました。

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今回のイベントを通して、この古民家の持つ人が集まりたくなる空気感、人と人とを繋げる要素みたいなものを感じました。230年間、ここに暮らした先人たちの悲喜交交、喜怒哀楽が染み付いた家屋。改めて大事にしていきたいなと強く感じた2日間でした。

イベントも終了し、いよいよ古民家の解体作業が始まります。

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