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患者が殺到する歯医者の条件とは? 歯科クリニック経営改善論(2)

「なぜ近所のクリニックのほうがウチより流行っているんだろう?」「患者数を増やしたいが、原因がわからないから対策しようがない」といった悩みを抱えた院長もいらっしゃるのではないでしょうか?

患者が歯医者を選ぶときには、必ず理由があります。今回は、患者が殺到する歯医者の特徴を3つご紹介するので、患者数を増やしたい方はぜひともご覧ください。

患者が殺到する歯医者の条件1:通いやすさ

歯科医院検索ポータルサイトの歯科タウンが実施したアンケートによると、患者の半分以上は通いやすさを重視していることがわかります。

引用:歯科タウン「歯科を選ぶ基準調査」2018/2019

駅や職場からの近さを重視する人が51%。土日・夜間診療も含めると、通いやすさを重視する人は全体の80%に及びます。

院長の経歴や実績がどんなに素晴らしくても、遠方からわざわざ通院する方は非常に稀です。
患者を増やすにはクリニック近くに住む人たちへのアプローチが求められるでしょう。

患者が殺到する歯医者の条件2:周囲の評判が高い

同じく歯科タウンの実施したアンケートでは、ネット上の評判や知人・友人からの情報を参考に歯医者を選ぶ人が多い結果となりました。

引用:歯科タウン「歯科を選ぶ基準調査」2018/2019

「あそこの歯医者はスタッフが明るくて対応がいい」「治療内容について院長が詳しく説明してくれて安心」などといった口コミ情報があると、患者は安心して予約に踏み切れます。

反対に悪い評判は、近隣の他クリニックへ患者が流れてしまう原因となるので要注意。口コミサイトや情報サイトで自分のクリニックがどう評価されているか確認し、不満に思われている点は積極的に改善していきましょう。

患者が殺到する歯医者の条件3:治療費に対する適切な情報開示

株式会社アスマークの実施したアンケートによると、歯科医院に対する不満な点でもっとも比率の高かったのが『治療費の高さ』でした。
「虫歯治療や矯正をやりたいが、いくらかかるんだろう?」「自費診療しか選択肢にあげてもらえない。保険が適用されるやり方はないのかな?」などと、患者は家計状況を考えて通院の継続判断をおこなっています。

最近の話でいうと、昨年4月から上顎の第一大臼歯へのCAD/CAM冠の保険適用が開始されましたよね。保険が適用されるなら治療してもらいたい、と考える患者も多いため、診察時に話しておくと興味を抱く可能性があります。

患者心理を汲み取り、治療費の目安を事前に開示するクリニックであれば、患者の通院継続率も高まるでしょう。

まとめ

歯科医院を選ぶ・通院する基準として、患者は
・通いやすさ
・口コミ・評判の高さ
・治療費の適切な情報開示

を重視する傾向にあります。

患者の殺到するクリニックを目指すには、これら3点をおさえた経営改善を意識してみてください。
患者が患者を呼ぶ、来院者の絶えない活気あるクリニックを目指していきましょう!

【参考文献・サイト】
・シカコン 歯科を選ぶ基準調査(2018−2019年)
https://shika.web-consultants.jp/blog/5970/
・株式会社アスマーク 歯の治療に関するアンケート調査(2011年)
https://www.asmarq.co.jp/data/ex2302/

【株式会社SABUについて】

https://note.com/sabu_inc/n/n84a07e090045

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