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ビジネスマン(サラリーマン)としての優秀さとは?

はじめに

自分も優秀な社員になりたい!
みんなから認められたい!優秀って言われたい!!
なんてことは、これまでの社会人人生の中で一度は思ったことがあるのではないでしょうか?その気持ち、とてもよく分かります。私もずっと、思ってきましたし、今でも「優秀になりてぇ~」「みんなに認めらてぇ~」と思います。そこで、これまで私の社会人人生の中で、上司、同僚、部下と見てきて優秀だな~と思い、実際に高い評価をされている人を観察し、分析した結果をみなさんにシェアしたいと思います。


前提

前提として、優秀さとは、あくまで会社員(サラリーマン)としての優秀者であり、経営者や個人事業主、フリーランス、芸術家、スポーツ選手といった職業の人には当てはまりません。会社という組織に所属し、色んな関連部署や、時に社外のお客様との関りを持っている会社員を対象としています。

なぜ、優秀さとは何かを明確にしなければいけないのか?

皆さんの中には、優秀さなんて人それぞれだし、定義しなくても別によいと思われる方がいるかもしれません。しかし、「優秀さ」について長く、深く検討してきた私からすれば、「優秀さ」を認識せずして、どうやってそれに向けて意識し、行動できるのか?と問いたくなります。
そう。優秀さを意識的に目指し、優秀になるためには、その優秀さの中身、すなわち、定義を明確にしておく必要があると思います。

私の出した「優秀さ」の定義とは?

結論から、言いましょう。
私が考える「優秀さ」とは、「高い記憶力を前提とした深い理解力・思考力を持っている」ことです。

分解してみましょう。

「高い記憶力」について


まず、「高い記憶力」とは、簡単に言えば、記憶力が良い。ということですが、仕事上起こりうる、起こった過去のこと、業務上起こった事象について記憶しており、ふと瞬間に引き出せることです。優秀な人は圧倒的に記憶力がよいです。
これはまぎれもない事実であり、優秀な社員で記憶力が悪い人で優秀な社員はいません。(ゼロとまでは言えませんが)

なぜ、高い記憶力が重要なのか?

では、なぜ、「高い記憶力」が「優秀さ」につながるのでしょうか?
それは、仕事を進めていく上で記憶しているということが大前提であり、個々の経験値やそこから生み出されるパフォーマンスは記憶力に起因しているからです。
日常の業務を思い返してみてください。やらないといけないことが山積みの中、まず、何をやるべきなのかを記憶しておかないといけないですし、それを効率的に実行していくなかでも各タスクの関連性や、対応方法を記憶していなれば(忘れてしまっていれば)、そこから他の人に確認したりしなければいけなくなります。そこで、本来必要なかった確認、思い出し作業で時間を取られることになります。もし、正確に記憶していれば、その通りにやれば完了になります。ここで、記憶しているか、していないか、によって大きな業務時間の差が生まれます。

高い記憶力が仕事の源泉

ここでピンときた方もいるのではないでしょうか。
そうです。「高い記憶力」は仕事の効率が良い。ということに繋がるのです。覚えていることはすぐできる。=タスク完了に時間がかからない。=効率がよい。ということなのです。
なので、、「○○さん・君は仕事が早いな~」とは、真因を追求してみると「記憶している」ということなのです。

このようなことが、たくさんあります。その事例は次の「深い理解力」にもつながる部分ですので、追ってみていきましょう。

深い理解力・思考力について


さて、「深い理解力」について考えてみましょう。
その前に、もう一度、「優秀さ」の定義について振り返ってみましょう。
「優秀さ」とは、「高い記憶力を前提とした深い理解力・思考力を持っている」ことでした。
ここで重要なのが、高い記憶力を「前提とした」です。
高い記憶力があれば、色んなことを覚えており、業務上の関連タスクや課題について、俯瞰して考えられるようになります。A~Zの26個の事項すべてが頭に入っており、それらを関連付けて考えるのと、記憶しているのはA~Cの3つの事項しかない中で考えるのでは、圧倒的に後者の方がより正解に近いアクションや考えができのは自明でしょう。
このように深い思考力や理解力も「高い記憶力」を前提としていることをご理解いただけたと思います。

浅い理解力・思考力

それでは、「深い理解力・思考力」に焦点をを当てて考えていきましょう
深い理解力・思考力をより分かりやすくするために逆に浅い理解力・思考力を想像しましょう。
浅い理解・思考とは、簡単に言うと、直観的で「分かった”気”」のことです。
何かを見たり、聞いたりする中で、理解した”つもり”になることです。
(こうやって書いている私自身が胸が詰まる思いです。なぜなら、私が最も苦手でなかなか意識しないと、この「分かった”気”」という強敵、誘惑に勝てないからです….雑談でした。)
この分かった気や、理解したつもりという奴は非常に厄介です。なぜなら、人はみな、分かりたい欲、理解したい欲に中々抗えないからです。

さて、浅い理解力・思考力を何となくイメージできたところで、深い理解力・思考力とは何か?を明らかにしていきましょう。

深い理解力・思考力の正体

結論、深い理解力・思考力とは、「疑い力」と言い換えられます。すなわち、「本当にこれは○○ということなのか?」
「本当にこれは正しいのか?」
「本当にこれが最も良い方法なのか?」
そして
「自分の理解は本当にこれで正しいのか?そして、充分なのか?」
とどれだけ疑って再考できるのかです。
この疑う力こそ、理解力、思考力の源泉です。
この疑いから、「もっとこうしたら良いのではないか。」というアイデアや考え、そして提案ができたり、
「こういう事も言えるのではないか?」といったように初めて自分事として物事を捉えられるようになります。情報を単なる情報としてインプットするだけでなく、自身の解釈を含ませることで、理解は深まります。

この疑う能力があれば詐欺や一見美味しそうな「不動産営業マンの口車」に乗せられることもなくなります。笑(すべての不動産営業マンや不動産が悪いとは言っていません!)
一見、論理的で確かに筋は通っており、分かりやすいお話も、別の観点や側面から考えると全く違った景色が見えることがあります。それは最終的な判断が覆るほどの違いがどのような側面から見るかで変わります。

深い理解力・思考力が足りない


深い理解力・思考力についてもう少し具体的な業務シーンを想像しましょう。
よくある稟議や役員会議などの決裁を取るための報告会がイメージしやすいでしょうか。報告の為の準備(ファクト集め、ロジック構築、資料作成、根回し、プレゼン練習、等々)を完璧に行った。これで臨んだ報告会議。
にもかかわらず、上席者の方々からの「それは想定していなかった(汗)」のような鋭い質問。鋭いとは、承認を得ようとしている「判断事項」を再検討や事実確認が必要となる質問です。
さすが、役員。それは想定しておらず、うまい回答やファクトを集めれていなかった。という経験をした人もいるでしょう。なぜ、彼ら(役員まで上り詰めた人たち)は上記のような質問や異議を唱えられるのかというと、立場や視座が違うのも理由としてはありそうですが、やはり、深い理解力と思考力を持っているからだと言えます。

高い記憶力を付けるためには

巷で言われている、記憶力を上げるための技や、究極メモ術などのお話をここでする気はありません。それはそれでやってもらってよいですが、ありふれすぎていて、本当にそれで解決する問題ならとっくに解決していますし、世の中に優秀な社員は溢れかえってしまっているはずです。ここでは敢えて、そのような(小手先の←)記憶術テクニックには頼らず(頼ってもよいですし、むしろそういう手法も取り入れた方が良いと思います)、より原始的な方法を私の実体験から得た知見を交えて紹介したいと思います。

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