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私がヨガを続けている理由

 あなたは何の目的でヨガを始めていますか? 痩せたいとかスタイル良くなれそうだからとか、そういう目的の人が多いと思います。残念ながら、ヨガで痩せることはあまりないと思います。それでも私は15年以上続けています。それは大きな理由があるから。今回はそれをお伝えしたいと思い、noteに書きました。

ホットヨガの文字につられて、はじめたヨガ

私もヨガを始めたきっかけは、LAVAのホットヨガ。『ホット』の言葉につられ、友達と体験レッスンを受けてそのまま入会し、ノリで始めました人です。

今のような、ヨガに対する情熱なんて、これっぽっちもないと思います。
そのころは、ポーズも形にならないことが多くて、インストラクターさんにお世話になるタイプでした。

前屈も床に手が届かない、バランスポーズはいつもフラフラ。ダウンドックは、全身がプルプルして、ただ苦しいだけのポーズ。それでも、当時は滝のような汗をかいて、スッキリした気持ちがたまらなかったのを覚えています。

仕事やプライベートで嫌なこと、全部汗で流した気がしていました。ストレスがたまったら通う、そんな感じだと思います。ホットヨガだったから、続けていられたのかもしれません。常温のヨガだったら、あのスッキリ感がないので、私の性格上、途中でやめていたと思います。

ポーズだけでない、自分のこころに生まれた安心感

そんなこんなで通い始めて1年くらいたった時、そのうち、ポーズも覚えるようになり、自分に集中できるようになってから、心に変化が訪れます。

『スッキリ感とは違う、この晴れ晴れした気持ち』
『ヨガした後は、いつもこころが穏やかで、なんでも受け入れられる』

そして、それは自分のこころの中にも変化が生まれます。

『ドタキャンされちゃったけど、空いた時間であの用事済ませよう。』
『この人は理由があるからなんだよね。そしたらこうしよう。』

と、されたこと、いわれたことの感情が表にでず、建設的なことが頭に浮かんでくる自分に気づきました。

それまでは、『あー、楽しみにしてたのに・・・』と残念な気分に浸ってしまったり、『なんでそんなこと言うのかなぁ?』とイラっとする自分の感情がでて、ポジティブよりネガティブな気持ちが勝っていたとおもいます。

そして、段々とそういう客観的な気持ちに、自分が助けられていることに気づき、自分の感情の起伏を冷静に捉えていることが増えてきます。

『これは縁がないからできなかったんだ。じゃあ別なことしよう。』
『自分の注意が足りないからそうなったんだ。仕方ない。』
『本当にいるの? もうすこし考えてみては?』
『これは、自分が何かを得るために起こっているんだ。』

こんなふうに、自分のこころが感情に走る前に、ストッパーが働きはじめ、現実を受け入れられるようになります。

こころに余裕ができる機会が増え、これはヨガのお陰なの?と気づくようになってから、前屈して床に手がつき、開脚も広げる幅が大きくなって、体の柔軟性が増すようになりました。

また、バランスポーズでグラつかなくなってくると、自分の意志も明白になっているように感じてきます。アレコレ迷わず、物事の決断が早くなる。もちろん、吟味し忘れて大失敗も(笑)

そして、ヨガ講師の資格を勉強するようになり、この心の変化は起こって当然ことなのだとわかりました。全身がほぐれて体の巡りがよくなって、筋力もアップすると、心のゆがみもとれるのはヨガならではの恩恵。

体の不調をただすことで、自分のこころの不調も和らぐ。
体と心は連動しているので、心が不安定だと体も硬くなっていたり、凝っていたりします。
この不調をヨガをして、体の凝り、硬さから改善していくのです。

こころと体のバランスを確認してするためにヨガをします。

今でも、つい用事や仕事を優先して、ヨガすることを後回しにしてしまうと、ネガティブな感情が生まれてしまい、クヨクヨ悩んでしまったり、やる気がでなかったりしてしまいます。また、それに反応するかのように、体は肩こりが続いていたり、猫背気味になっていたり。

そう感じるときは、最近ヨガしていないな~と反省し、時間を作るようにしています。気持ちが沈んでも元気でいても、本来の自分、自分の軸を確かめるためにヨガをすることが多くなりました。

終わった後の晴れ晴れした気分に浸るうちに、自分の感情を遠くで観察している感覚が、いつものようにやってきて、そうだった!とモヤモヤしたり、悩んでいたことの答えが見えてくるようになります。

忘れてはいけないのは、客観視している自分の存在に気づくことが大切。ヨガポーズの上達に近道はないことです。

どうしても頑張る自分がいて、はやくあのポーズができるようになりたい。と、おもってしまうのですが、無理をするとケガをして、ヨガをお休みする羽目に。調子に乗って今日はできそうと過信して、ケガをしたことが幾度もありました。

そうなると、こころを整える機会ができなくなり、不安や悩み事、イライラが募ってしまいます。

今、できることを楽しんで続けていく。そのうちにできないポーズができるようになります。あなたの体もそのうち答えてくれて、できなかったことができるように。そうこうしているうちに、ヨガをして10数年もたちました。

今日も穏やかに過ごすためにヨガをする。だからヨガに終わりはないです。今夜もヨガしてお休みします。

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