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ken_kohira
うれし、はずかし、
朝、というものが私は嫌いではない。
…素直に好きって言っちゃいなよユーという言葉はこの際無視する。
無論、どうしようもなく起きれない朝とか1コマに行きたくない朝とか1コマに行きたくない朝は「朝なんて一生来るな!」と思うけど、もちろんそれは愛情表現の裏返しですYO!えぇ。
とにもかくにも朝の少しピリッと冷たい空気と明るくなりきっていない空に触れると、ぽっかり空洞が空いた自分の心と似ているような気がしてならんのだ。そしてその中でも忘れらない朝と言うものが誰にでもあるのではないだろうか。
例えば、明朝7時、東名高速をひたすらかけぬける高速バスが海老名SAに着いた時の解放感。狭い車内より腰をさすりながら這いずり出れば、ただっぴろい駐車場と、まだ寝起きのでかいビル。東名高速と言えば、車で東京へ行ったとき「くるり」を聴きながら走った明朝5時もたまらなかった。
例えば、呑み過ぎた夜が翌日の予定を諦めることによって朝になった時。朝4時のファミリマートでお味噌汁をすする。君の家まで送りながら「明日の朝、起きれるかなぁ」「もう“今日”だよ、あきらめな?」って言った君の笑顔は忘れないであろう。
例えば、部活の遠征の朝。眠い眠いと駄々をこねながら集合場所へ行くと、同じく眠い顔が集まっていて安心する。と思ったら誰々が来てない、大丈夫か?とプチ騒ぎになり目が覚める。ワクワクと高揚感。
例えば、好きな人の家からの朝帰り。朝帰り…なんと思い出がないじゃないか。無念。
誰にも訪れる朝、今日も明日も優しいといいな。
P.S.
吉澤嘉代子氏の「残ってる」の出だしの歌詞が好きです。
改札はよそよそしい顔で
朝帰りを責められた気がした
私はゆうべの服のままで
浮かれたワンピースがまぶしい
タイトルは勿論この曲から。
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