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ニュースな会社を「テクノロジー」文脈で遡ってみる~セブン&アイ~

毎日、朝食を作っている間にアレクサにニュースを流してもらうのが日課です。そしたら超巨大な買収ニュースが飛び込んできました。

2.2兆円でアメリカのコンビニを買収とのこと、これはいろいろと他のニュースも知りたくなりました。てことで、テクノロジーとかデジタルとかの文脈で少しセブン&アイさんのニュースを見てみたいと思います。

まずは記事中で気になったところ。
●買収元のコンビニは石油精製会社の一部門だったとのこと。買収先のコンビニは、石油精製会社→小売り会社と立ち位置が変わるわけです。企業文化や指標やマネジメント体制の変化を勝手に妄想すると、今までは「給油した人のうち、●%がコンビニを利用した」だったところが、「コンビニに来た人の内、●%が給油した」と転換されそうです。石油精製会社の会社なんだもの、ガソリン売ってなんぼの会社のはず。常識をひっくり返す組織と人材の変革が必要としたら、なにから手をつければいいでしょうね。
●ガソリンスタンド併設型コンビニ、長期的にはガソリン需要の伸び悩みも予測されるとのこと。電気自動車へのシフトが~というときに、EV向け給電設備だけでいいのかな?セブン&アイの人は、自動車業界、バッテリー業界、電力業界、もちろんガソリン業界をウォッチしながら、給油施設をどのくらい保守するのか(残存者利益とれる?)、どこかで撤退するのか、投資額のバランスも考えるんでしょうね。

この記事だけでも好奇心あおられるのですが、セブン&アイ×テクノロジーで思い出すのは「セブンペイ騒動」、ご記憶にありますでしょうか。セキュリティ問題はもちろん、記者会見も大きなニュースになりました。

まあ、ここでは失点をしてしまったところですが、とはいっても全社的にはデジタル活用、テクノロジー活用はとても進んでいるはず。小売りの未来をどう見ていくのか、「セブン&アイ デジタル活用」で検索してみたらこんな記事もヒット。

売上=顧客数×購買単価、という方程式にのっとって、小売りでのデジタル活用といえばなんでしょうか。まあ新規来店のアップ、来店頻度のアップ、購買単価アップ、ということはすぐに思いつくところです。が、この記事のおもしろいところは「察するデジタル」、「購買レス体験」という言葉。おお。もっと知りたい。データ分析力をどう組織として向上させるか、という視点や取り組みも興味深いですね。

最後に、日本国内ですが実験店舗の取り組み。

こんな記事を読んでみなさんならどんなこと考えますか?たとえば、「この店で万引きするとしたら、どんな方法があるかしら」とか。やっちゃだめですよ!けど、この店舗を作っている人は、ゼッタイに考えているはずなんです。「商品は重量センサー付きかごに置かれている」ので、商品を手に取って代わりに石でも置いてみたらどうなるのか。それをテクノロジー的にどう解決するか。みなさんならどんな仕組みを考えますか?

まあ、これらをアメリカのコンビニ事情で活かしていくのだと思うのですが、コンビニという「店舗」と「物流」というハード面は圧倒的な他社にたいする競争力になりそうですね。顧客との接点として、ものすごく活かせそうです。その顧客のデータをどうやってとっていくか、デジタル化されればされるほど、アナログな店舗と物流の強みが増すという循環に目が離せません。

最後の問い。次世代リーダー育成とか、経営戦略とかあつかう研修やってるなら、こんなのを考えてみてはいかがでしょうか?

「みなさんの会社が、全国津々浦々に、日本にもアメリカにも店舗を持っているセブン&アイ社と協業するとしたら、顧客にどんな価値を提供できそうでしょうか?顧客、セブン&アイ社、自社がそれぞれうけとるメリットを整理して提案してください。」

こうした思考実験もおもしろいですね。




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