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絶好調な会社を「テクノロジー」文脈でちょっとだけ遡ってみるニュース。

新型コロナの影響がポジティブな会社もあればネガティブな会社もあり。一面的な売り上げ増(減)のニュースはあれど、そのチャンスをものにできたのはなんでかなあと、テクノロジーを切り口にしてちょっとだけニュースを遡ってみるお話です。

まず、リモートワークの激増によってチャンスが訪れた会社のひとつ、ニトリさんがすごい。いや、すごいっす。

110店舗休んで売上プラス。既存店+ECで前年同月を上回るんですね。気になるのは「週によっては通販が前年比2.7倍」です。ここはどうでしょうかね。考えがいがありそうです。「ウチのチームで、単月(単週)の注文が2.7倍はいった。問題なく処理できるかしら?」とか。続きの記事でもありますが「大量の注文に対応する体制が整っていた」あたりも考えてみたいポイント。

Q:具体的にどんな体制をつくったのでしょうか?それ以前は、なにがボトルネックで「大量の注文に対応できない」状態だったでしょうか。

こういうことを「問い」として持ってみれば、次のニュースを検索してみたくなります。さて、どんなテクノロジーを活用してるでしょうか。

まず、「ニトリ EC」で検索したらこんな記事がヒット。

お客様の買い物体験を変える。テクノロジー大活用ですね。O2Oという言葉も勉強してみたいところです。ひとつ気になったのはココ。
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実際、ニトリの店舗に来店したお客さまが、スマホのスクリーンショットを店舗スタッフに見せて、商品を探して欲しいと要望するケースが非常に増えています。
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これって、どうですかね。店舗スタッフが「今日動画でモノ探してる人がいたんすよねー」と言ったとして、その声が「O2O推進室 新サービス開発グループ」に集まるまでどんなステップがあったでしょうか。もしくは、「画像でモノ探せるようにしたら便利っすよねー」と思いついたスタッフがいたとして、そのアイデアはどうやって「O2O推進室 新サービス開発グループ」に届いたのでしょうか。

みなさんの会社で、サービス提供の最前線にいるスタッフの声がサービス開発グループまで届く仕組みはありますか?機能していますか?


お次は「ニトリ テクノロジー」で検索してみると、こんな記事がヒット。

ECは「買う」タイミングですが、家具という比較的大きなハードが動く「受け取る」タイミングも重要ですね。こんな記事を読むとみなさんはどんな問を持つでしょうか。私が気になったのはこの部分。「ドライバーが安心し、ゆとりを持てる仕組みを作りたいと語った。その結果、ちょっといつもより笑顔が増えた、今までよりも世間話が多くなったといった変化を起こしたい」と。わお。

私は車の免許はもってます。でも車の運転はあまり好きではありません。緊張して疲れちゃうんですよね。ドライバーのみなさんも「運転」に相当なエネルギーを使っているはずです。でも、顧客接点はそこじゃない。荷下ろし、組み立ての顧客接点のタイミングで疲れてたら、顧客体験は悪化してしまいますよね。

お客様の期待が大きいのは、ドライバー(ものを運ぶ人)じゃなくて「組み立てスペシャリスト」なのかもと思うわけです。テクノロジーを大活用するのはもちろん、人としてどんなサービスを届けたいのか?という視点がやっぱり大事なわけで、とても勉強になる記事でした。

さてさてニトリさんはテクノロジーを大活用しているわけですが、このニトリさんの取り組みが2020年6月では一定の成果をあげたということはわかりました。では、このニトリさんの成長が続くとしたら、どこかの業界、どこかの会社にとってどんな脅威があるのでしょうか。もしくは市場が全体的に成長するとしたら、その成長機会を取りこぼしてしまう可能性がある会社はどんな会社でしょうか。

ビジネスへのテクノロジー活用を考えるにあたって、社内に経験ある組織・人が少ないのが現状です。じゃあ、外部リソースを活用するか、社内で育成するかの2択。こういうニュースを見ながら、人材育成の観点でいえば、こんな問いで雑談してみるのもいいかもしれませんね。

Q:ウチの会社がテクノロジー化をすすめる必要はありますか?それは「いつまで」にスタートをきらないといけませんか?


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