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一流の条件

正直、私が唯一、あまり観ないスポーツがプロ野球です。観戦には4、5回行きましたが、その上で興味を強く持てませんでした。

そんな私でも、日本人なら知っていて当然と言われるくらいの有名な選手イチローさん。
SMBC日興証券、教えてイチロー先生の動画を見ました。老若男女問わずの生徒たちの質問にイチローが答えていく。

割とわかりやすい企画だとは思いましたが、その中で子供が「どうすればリレーの選ばれますか?」みたいな質問をしていました。
イチロー先生の回答は、
●先生に取り入る
●走り方を変える、自分に合った走り方を探す
でした。

ちょっと面白いと思ったのが、走る練習や努力をしろという回答が無かったことです。
走り方を変える、が少しそれに該当はしているのですが、自分に合っている走り方を見つけることと答えていました。

私はビジネス思考にどうしても偏りがちなのであれですが、
先生に取り入るとは、少し人聞きの悪そうなイメージでもありますが、ことビジネスの世界の実は王道なんですね。上司だけではなく社内の人間との関係で社内で自分のポジションを築く、お客様と仲良くなる、ことは必要不可欠な要素です。ただ、能力を高めるだけでは足りない点をサクッと処世術の大切さを子供に伝えます。
また、自分に合っている走り方に変えるなんて点はそのまま仕事の選び方ややり方にも直結してきます。

天才、天才と言われたプロ野球選手だったイチローは、一言も才能も努力も口にしませんでした。努力ではあるのかな?取り入ることも自分に合ったやり方を見つけることも。
ただ、才能や持っている能力よりも、自分がどうしたい、自分に合っているものを探すといった人と向き合う、自分と向き合うことの大切さをものの数分で伝えられた気がします。

一流のアスリートは少し人と違うような世界観を持っている印象で、難解なときもあります。よく言われる努力、行動量なんてものは手法であって目的が明確でやる必要があると本人が思えば勝手についてきます。少なくともやらされるものではないですね。それ以上に決定権を持つ人間と向き合うことや自分と向き合うことの大切さをものの数分で子供に説明していました。子供にそれが伝わるのは、理解できるのは少し先になるかもしれませんが。

あの人は誰もが認める一流なので、言葉を受け入れられやすく、興味を持たれるのもあると思いますが、受け入れやすい言葉で伝え、相手にも考えさせることができるのは、言語化の力なのかもしれないです。
言語化できるところまで落とし込んで、初めて一流なのでしょう。

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