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どの単純化戦略がベストか?

法人営業を行っていると業務効率の向上の話がどうしても多くの割合を占めますが、お客様に提案することは戦略レベルでは一言に尽きます。

【どの単純化戦略がベストか?】

戦略は方針、戦術は手法やテクニックといいますが、戦略は関わる人たちが共通認識を持ちやすくシンプルであることが求められます。
同時に業務改善は複雑化した業務の無駄をいかに無くし、定形化できる業務を標準化していく単純化戦略に尽きます。やることは単純に、ただ、中身が複雑な仕組みになることがありますが、どのみちわかりやすさは求められます。

システム導入をする際によくあるのが、新しいことをやろうとしてロジック的にどうすれば出来るか?に捉われて、単純化戦略ではなく複雑化に陥ります。

今まで管理できていなかったことを管理しようとすれば当然処理が増えます。その管理をする目的がその目的の実現に対していかに単純化された戦略を提示できるかが業務改善の提案になります。あれも必要、これも必要と大量に出すのはおまけとしてはありですが、まずは今ある業務負担も考慮して、新しく始めることをいかにまずは簡単にやるか。ある程度慣れてくれば広げていくのはありですが、広げる際もわかりやすい方法を選択していかないとだいたい複雑化のロジックにはまります。

最近は自粛で出来なくなりましたが旅行でもそうですね。

温泉旅行に行こう!となった時にベースになるのは温泉です。それに対して宿泊や料理、それ以外のレジャーといった楽しみが付随して出てきます。ただ、温泉に行きたいのか?それともそれ以上に優先される楽しみや目的があるかを明確にして優先順位を考えると計画は立てやすくなります。

なんで温泉旅行に行きたいのか?→のんびり過ごしたいから。

のんびり過ごす方法で温泉以外に何かないかな?→温泉じゃなくても、ゆっくり泊まれる旅館で美味しいごはんを食べるのもありだよね。

これらからいくつか案を出してどれが最優先か相談、決定してから、その周辺のレジャーや寄り道できそうなスポットを探すと思います。

普段から割とみなさんやってますよね。いろいろ案を出して、沖縄旅行に行ってそのついでに札幌ラーメンを食べようなんて考える人はたぶんいないと思います(いたら少し尊敬します)。

旅行の目的を決め、目的地を決めてそこから膨らませるのがスタンダードだと思います。それと同様に目的と向かう方向を決めてしまえば、それ以外はどうにでも転がるから行ってからノリで決めよう!なんてことになる人たちもいると思います。

例えば、A地域の旅館で美味しい海の幸を食べる。と決めた場合、

これが「方針」になります。仮に提案を受けるとすれば、

「のんびりしたい」が目的になり、

「温泉で疲れをとってゆっくり」とか「旅館で美味しい物を食べてゆっくり」が方針案、戦略になります。

あとはそれに付随する行き方とか、どうやって旅館を予約する、とかの手法が戦術になるので、それは様々な方法があると思います。

業務改善の提案を求められるときに、AI化とか今のトレンドはとか、今の業務の詳細を把握せずにただ業務改善したいとか言ってくるユーザー様がいると、因数分解から始まるので結構骨が折れます。

ただ、戦略をふわっとさせると迷って失敗に終わるのは仕事に限った話ではないので、いかにまずは単純化戦略を立てるか、ここを忘れないで提案をしていきたいと思います。

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