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「ゴールデンウィーク」の名前の由来、分かっちゃった。

ゴールデンウィーク最終日、やっと田植えが終わりました。

これで一安心。

夜になると蛙の喜ぶ声が山に響き渡ります。

思えば、子どもの頃から5月の連休は学校こそ休みだったけど、どこかに遠出したりしたことは一度ありません。毎年、毎年、田植えをしていました。大学生の頃も帰ってきて手伝って、家族みんなで、「大おむすび」を頬張っていました。本当にでかいおむすびです。

子供のころ大きいと思ってても、大人になったらこんなもんだっけ?ってなることありますよね。学校の体育館とか、机や椅子とか。でも、うちの田植えのときのおむすびは、いまでもデカいです。今日、田んぼの端っこで食べた時、やっぱデカいって思いましたもん。だから「大むすび」。

ところで、田植え機ってカッコよくないですか?

うちのやつなんて、4条植えできるんですよ。(大農家は10条植えを使っておられますし、1番小さいのが2条なので自慢になりませんが…いや、地形とかの問題もあるんです!)

小学校入る前なんて、田植え機に乗る親父がカッコよくてね。田んぼを行って帰ってくる度に、乗せて、乗せてって手を伸ばしました。危ないからって怒られることもあったけど、股に挟まれて機械に乗せてもらえた時は嬉しかったなぁ。

いまでは自分で田植え機に乗ってますけど、側からみたらめっちゃかっこいいんじゃないかなぁと思うんです。特に夕日に照らされながら、真っ直ぐ植えてる時とか。大きな山と小川を借景にして、ほんのり日焼けした僕は、スーツを着ている時の何十倍かカッコよくなってるはずなんです。

たぶん、子供が道を通りかかったりしたら、「あれに絶対乗りたい!なんで昨日行ったユニバにないの?」なんてご両親は質問攻めされるくらいカッコよく見えるはずです。

でも、そんなかっこいい姿を見てくれるのは、地域のご老人だけなんですよね。軽トラックでのろのろやってきて、「終わったらうちも手伝ってくれ」なんて平気で若者を酷使するんですよ。まぁ昔は彼らが同じことをさせられたんでしょうが。僕も断りません。だって、田植えってかっこいいじゃないですか。

あれ?折角のゴールデンウィークにどこにも行けなくて悔しいって話をしようと思っていたのに、なぜかそうならない。

僕が田植えが好きだからなのか。でも、好きなのは、ぼくだけじゃないですよね。

だって、米は日本人の主食だし、「ゴールデンウィーク」の名前の由来だって、この時期に植えた稲が金色に輝くことを祈ってつけた名前ですもんね。

田を植ううる祖父にもありし少年期  清川鮎太



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