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【中国語学習3コマ漫画】03:発音の似ている単語②~着急VS焦急~


 中国語の聴き取り(ディクテーション)で、”着急”という言葉が出てくると、なぜか毎回”焦急”と書き取ってしまう私…。そして毎回のように両単語の違いを確認しては、余計に訳が分からなくなることの繰り返し…。
 どのくらい訳が分からないものなのか、以下に辞書からの引用を掲載してみますね。

焦急 jiāojí いらいらしている、気をもんでいる
“着急”には“着什么急?”(何を焦っているか)のような動詞としての用法があるが、“焦急”にはない。

着急 zháojí 焦る、いらいらする、気をもむ

出典:『中日辞典』第2版 小学館 2003(電子辞書版)

 いや…、これでも手元の辞書の中では一番わかりやすい説明だったのですよ。それにしても、さすがにこの説明ではすっきりしないので、図書館の本を借りて、もう少し調べてみました。
 以下、『中国語類義語辞典』からの引用です。

着急 zháojí・焦急 jiāojí

 いずれも「焦る」,「苛立つ」という意味である。形容詞として使われる場合は,ときに置き換えられるが,ニュアンスは違う。”着急”は表情や口調など,表面に現れた焦燥感に重点があり,話し言葉としても書き言葉としても使われる。”焦急”は心の内面の不安や焦燥感に重点があり、主に書き言葉として使われる。

出典:『中国語類義語辞典』主編:相原茂 朝日出版社 2015

 なるほど…。
 経験上、リスニングのテキストでは”着急”の出てくる頻度のほうが高いと思っていた(毎回間違えているから)ので、とりあえず、急いでいそうなシチュエーションの例文でそれっぽい音が聞こえてきたら”着急”って書いときゃ当たるのかも…?なんていい加減に考えていたのですが、それ以前に「対話形式(話し言葉)のリスニングテキストだったから”着急”の出てくる頻度が高かった」だけなのでは…、と気づかされました。

 いやはや…奥が深い。辞書だけではわからないことが、あとからあとからいくらでも出てくるものですね。

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