【カターレ富山】待ちに待った怪物の左足 アウェイ ガイナーレ鳥取 戦 2023 J3リーグ第32節(2023/10/22(日))
前節、沼津に敗れて迎えるアウェイ鳥取戦。
ここのところ、10月に連敗をして昇格から遠ざかる年が続いていただけに連敗だけは避けたいところ。
DAZNで観戦した試合の内容に入ります。
1 ハイライト
試合のスタッツ
2 スタメン
スタメンは佐々木陽次、椎名に代えて高橋駿太、松岡を入れてきた。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から、大山、大畑、今瀬、安光で変わらず。
ボランチは末木とアルトゥールシルバ、2列目は右に松岡、左が伊藤、ツートップがマテウスと高橋駿太。
また、サブには野口が入った。
鳥取はスタメンを3人入替え。
3 またも不運な失点と勇気をもたらした同点ゴール
先制点は与えたくなかったが、7分、不運な得点で先制を許す。
鳥取の攻撃をゴール前で今瀬がクリアしようとしたところ。
クリアボールが大畑に当たってしまい、自陣のゴールに吸い込まれてしまう。
思わぬ形で早くも先制点を与えた。
しかし、その後は、少しずつ富山が攻撃ができるようになる。
徐々に流れがつかめるようになってきた。
25分、アルトゥールシルバがミドルシュートするが、ボールはゴール左へ。
28分、富山の攻撃時に鳥取ゴール前でボールを奪ってマテウスがシュートするが、相手に防がれる。
富山がボールを持つ時間が長くなってきた。
30分、伊藤が左サイドからカットインしてシュートするが、相手に防がれる。
31分、松岡が右からクロスを上げるが、シュートにはつながらず。
しかし、そのクリアを末木が拾って伊藤にパスし、そのままゴール前へ上がる。
伊藤のシュートは相手の守備陣に当たるが、その跳ね返りを上がってきた末木がダイレクトにシュートし、ゴールにつながった。
前半のうちに追いついたのも大きかったが、パスを出してからゴール前へ上がっていった末木の動きが素晴らしかった。
34分、鳥取がゴール前で得たフリーキックは守り切る。
逆にそこからのカウンターで、大山が右サイドからクロスを上げるとコーナーキックにつながる。
37分、左サイドから伊藤が切り込み、松岡がシュートするが相手の守備に引っかかり、ゴールキーパーがキャッチ。
流れは完全に富山に。
ボールをキープできるようになった。
41分、鳥取のゴール前で伊藤がドリブルで切り込む。
前半終了間際になって、鳥取がボールを持てるようになり、チャンスを作るが、最終的には富山のディフェンスが守る。
さらに鳥取が攻め、パスを回され、コーナーキックを与える。
そのコーナーキックは鳥取の選手がヘディングで合わせるがシュートはGK田川の正面に。
前半はこれで終了し、1−1で後半に向かうことになった。
4 待っていた松岡の左足で逆転
ハーフタイムでの交代はなし。
47分、右サイドから松岡が切り込んでミドルシュートは、ゴールキーパーがはじき出す。
その後、コーナーキックが2本続くが、ゴールには至らず。
51分から52分にかけてカウンターからボールをキープして攻める。
そして55分、マテウス、アルトゥールシルバでボールを運び、右サイドの松岡が切り込んでミドルシュートを蹴りこんだ。
まさに叩き込んだというのがふさわしいような素晴らしい弾道のゴール。
決まって松岡はこれまでの鬱憤もあったのだろう。
大きく吠えて喜びを表した。
58分、GK田川からのフィードが鳥取の選手に飛び、それを頭でダイレクトに牛之濱につながれて、あわやというシュートを打たれるが、かろうじてゴール右に外れる。
これがこの試合の最大のピンチだっただろうか。
直後に鳥取は2人を交代。
徐々に鳥取が攻勢を強めてくる。
63分、鳥取がやや遠い位置からフリーキックを世瀬が狙うが、田川の正面。
その後は富山が少し流れを戻して攻める時間が続いたが、68分、鳥取が正面右サイドからフリーキックを得て、それがコーナーキックに。
しかし、これを守り切って72分、アルトゥールシルバに代えて碓井、高橋駿太に代えて大野。
大野とマテウスの2トップに変わった。
73分、松岡が負傷し、そのまま野口に交代。
77分、鳥取がフリーキックを得たが、まだ富山の伊藤がボールのそばにいた段階で、鳥取の田中が伊藤を巻き込むような形でフリーキックを蹴って伊藤が倒れる。
田中にイエローカードが出るのかと思ったが、カードをもらったのは伊藤だった。
納得のいかない判定だった。
80分、鳥取は2人を交代。
鳥取の流れになってきているが、富山もよく守っている。
81分、カウンターからマテウスがドリブルで進み、ゴール前で大野のシュートにつなぐが、シュートは相手GKに防がれる。
続くコーナーキックはシュートまで行けず。
その後、鳥取がボールを持つがうまく守ってシュートまで行かせず。
85分を回ってさらに鳥取が攻勢を強めるが、うまく守ってシュートを打たせない。
88分、逆襲から野口のシュートまで行くがファウルを取られる。
アディショナルタイムは5分。
その後も鳥取に攻めさせながらもうまく時間を進める。
そして94分、末木に代わって林堂、伊藤に代わって神山で守備を固める。
95分、鳥取のクロスを林堂がクリアするがあわやオウンゴールとなり、コーナーキックへ。
鳥取最後のコーナーキックも林堂がクリアし、その後の鳥取のクロスも田川がキャッチ。
すでに時間は95分を回っていたがなかなか笛はならない。
ボールをかき出し、野口が前線へ運んでいき、96分を回ったところでようやく笛が鳴った。
2-1で逃げ切り、アウェイで勝利した。
5 1点は失ったが守備も安定
開始早々に、クリアボールが味方に当たる形で先制点を許した。
嫌な予感が頭をよぎったが、そこから流れを取り戻して、前半のうちに同点。
そして後半の開始早々に松岡のゴールで勝ち越し、そのまま鳥取に決定的なチャンスは作らせずに逃げ切る。
鳥取の攻撃が正直だったのかもしれないが、こちらの試合運びがうまくボールを持たれながらも決定的な部分は抑え切った。
4人のディフェンス、2人のボランチ、前線の4人も含めて、全員が守備もしてバランスが良かった。
元々今のスタメンのメンバー、特に攻撃陣は、どちらかといえば守備の強度が高くない部類の選手だが、それでも十分に守備ができていた。
前半戦のとにかく前からプレス、という戦い方からは変わってきているが、その方が結果的にバランス良く守備ができている気がする。
不思議なものだ。
また、次の試合でどうなるかはまだ読めないところもあるが、とにかく鹿児島についていくしかない。
稚拙な試合をせず、我慢強く戦っていってほしい。
6 出場メンバーについて一言
MVP
MF 16 末木 裕也
得点だけでなく、パス、守備でも貢献していた
FW 8 松岡 大智
得意な形で、ついに出たリーグ戦初ゴール
SVP(さば的視点MVP)
MF 32 伊藤 拓巳
ドリブルに磨きがかかり、チャンスを量産
MF 20 大山 武蔵
右サイドで松岡をサポート、守備でも貢献した
スタメン
GK 21 田川 知樹
一度、危ないパスミスがあったが、それ以外は問題なし
DF 25 安光 将作
守備面で貢献できるようになった
DF 5 今瀬 淳也
1点目のクリアミスは今後注意をしてほしいが、それ以外は相手に決定的なチャンスを作らせず
DF 3 大畑 隆也
ミスなく守りを固めた
MF 20 大山 武蔵
同上
MF 30 アルトゥール シルバ
攻撃によく絡んでいた
MF 16 末木 裕也
同上
MF 32 伊藤 拓巳
同上
FW 8 松岡 大智
同上
FW 39 高橋 駿太
前線で動き、リズムを作り出す
FW 10 マテウス レイリア
前線でボールが収まり、ありがたい
サブメンバー
DF 4 神山 京右
終了間際に登場し、ゲームを締めくくる
DF 23 林堂 眞
神山同様、ゲームを締めくくる
MF 6 碓井 鉄平
守備に安定をもたらした
MF 47 野口 竜彦
松岡の負傷で久しぶりに出場、特徴は見せた
FW 9 大野 耀平
決定的なチャンスで決めたかった
7 選手の出場状況
1 GK 柴崎 メンバー外
2 DF 脇本 メンバー外
3 DF 大畑 4試合連続スタメンフル出場
4 DF 神山 4試合連続サブから途中出場
5 DF 今瀬 6試合連続フル出場
6 MF 碓井 4試合連続サブから途中出場
7 MF 佐々木陽次 6試合ぶりサブ
8 FW 松岡 6試合ぶりスタメンで1得点
9 FW 大野 4試合連続途中出場
10 FW マテウス 4試合連続スタメンで2試合連続フル出場
13 MF 安藤 メンバー外
14 DF 下堂 メンバー外
15 MF ガブリエル エンリケ メンバー外
16 MF 末木 7試合連続スタメンで1得点
17 MF 坪川 メンバー外
19 DF 柳下 メンバー外
20 MF 大山 4試合連続スタメンフル出場
21 GK 田川 21試合連続スタメンフル出場
22 MF 椎名 メンバー外
23 DF 林堂 4試合サブから途中出場
25 MF 安光 6試合連続スタメンで3試合連続フル出場
26 MF 鍋田 メンバー外
27 FW 吉平 メンバー外
28 MF 柴田 メンバー外
30 MF アルトゥール・シルバ 4試合連続スタメン
31 GK 齋藤 メンバー外
32 MF 伊藤 4試合連続スタメン
33 MF 髙橋馨希 メンバー外
39 FW 高橋駿太 6試合ぶりスタメン
41 FW 碓井聖生 メンバー外
42 GK 平尾 4試合連続サブメンバー入り
47 MF 野口 4試合ぶりメンバー入りから途中出場
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