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【カターレ富山】束の間の喜び 揺れ動いたアディショナルタイム FC岐阜 戦 2024 J3リーグ第9節(2024/4/10(水))

前節、ホームで北九州に勝利し、それから中3日で迎えるアウェイでの岐阜戦。
上位につける岐阜相手に何とか勝ち点を詰めたい。


1 スタメン

スタメンは3人入れ替え。脇本に代わり下堂、大迫に代わり大山、河井に代わり出場停止だった末木。
また、サブには椎名と齋藤が今季初めてのメンバー入り、そして布施谷と川上が5試合ぶりにメンバー入りしてきた。

フォーメーションは4−4−2。
並びはゴールキーパーが田川。
ディフェンスラインは4バック右から大山、下堂、神山、安光。
ボランチは末木と髙橋馨希、2列目は右に松岡、左に吉平、2トップは碓井と佐々木陽次。
サブは、GK齋藤、DF川上、MF坪川、伊藤、椎名、布施谷、FW松本。

岐阜はスタメンを4人入れ替え。

2 悪くないアウェイでの戦い

3分、富山はFW碓井のミドルシュートで攻撃を開始。
7分、岐阜はFW粟飯原が右サイドを持ち上がり、折り返しをFW藤岡がミドルシュートするも、GK田川が弾き出す。
続くコーナーキックも防ぎきった。
11分、富山のMF末木のミドルシュートはゴール上へ。

20分を回ったが、富山はボールもよく保持できていて守りも攻撃も悪くない。

25分、富山はボール奪取からゴールに迫るが、細かく回している間にボールを失い、シュートまで至らず。
27分、岐阜が左サイドからクロスを入れるが、GK田川がキャッチ。
富山は、守りの際には、ボランチの髙橋馨希がディフェンスラインまで下がってボールを受ける場面も見られる。

31分、相手クリアを拾ったDF下堂が右サイドからグラウンダーのクロスを入れ、佐々木陽次がシュートするが大きく右に外れる。
33分、富山のMF吉平が競り合いで相手を倒し、イエローカードをもらう。
34分、岐阜はそのフリーキックをゴール前に入れるが、GK田川がパンチングで弾き出す。
36分、岐阜がカウンターから富山ゴールに迫ったが、富山が守りきった。

このあたりから岐阜の攻撃も良くなってくる。

39分、富山は右サイド松岡のプレーからボールをつなぎ、最終的には髙橋馨希のシュートでコーナーキックを取る。
42分、富山のDF安光にイエローカード。
45分、岐阜が右サイドを突破し、コーナーキックを得る。
しかし、それも守り切り、前半はそのままスコアレスで終了。

前半の終わり際はやや岐阜に流れが行ったがうまく守りきった。

3 アディショナルタイムで激しく動く

後半開始にあたり、両チームとも選手交代はなし。

開始早々、岐阜の左サイドFW上野と富山のMF大山との競り合いからコーナーキックに。
この2人は前半から競り合っているが、大山もスピードで負けておらず、相手をうまく押さえている。
49分、その上野が富山のMF松岡を倒してイエローカード。
51分、岐阜は右サイドを突破し、前線のFW藤岡に合わせるがヘディングはヒットせず。

後半の初めは岐阜が攻勢に出る。

56分、岐阜がボールをつなぎ、MF西谷のミドルシュートは、枠を外れる。
59分、岐阜が左サイドで得たフリーキックもキックが大きくそれた。

59分、まず富山が動き、MF佐々木陽次に代えてFW松本、MF松岡に代えてMF伊藤。
伊藤はそのまま右サイドに入った。
62分、富山のMF伊藤が右サイドを突破し、チャンスを作る。
63分、岐阜はMF西谷に代えてMF青木、FW上野に代えてFW田口。

富山は岐阜の攻撃をうまく抑えてチャンスを窺う。

67分、富山はMF伊藤が中へクロスを上げる。
伊藤が入ってボールを回せるようになった。
また、FW松本が左サイドに流れる場面も見られる。

70分、MF伊藤が右サイドを突破してクロスを入れ、相手のクリアをFW松本が前線へ頭で入れ、それを碓井が競り合いながら押し込んだが、ファウルを取られた。
碓井にはイエローカード。
74分、岐阜もボールをつないでゴール前に迫るが、前線への鋭いパスに反応できず富山のGK田川がキャッチ。

76分、富山はMF伊藤の展開から前線に迫る。
さらに、右サイドMF伊藤とMF大山の連携でコーナーキックを得る。
このコーナーキックはDF下堂が頭で折り返し、それにMF吉平が頭で狙うが相手ディフェンスのクリアにあった。
79分、MF吉平に代わりMF布施谷。
伊藤が左に回り、布施谷は右に。

その直後、岐阜がうまくボールを回し、右サイドを崩してクロスを入れるが、中に合わせる選手がいない。
82分、岐阜はDF文に代わりDF小川、FW藤岡に代わりFW横山。

86分、岐阜はMF荒木がシュートを狙うが枠を外れる。
アディショナルタイムに入り、このまま引き分けの予感も漂い始めた。
しかし、ここで試合が動いた。

90+2分、富山のスローインから、末木が相手ともつれながらボールをキープし、伊藤を経由して安光がクロスを中に入れると、走り込んだFW松本がヘディングでゴールを決めた。

松本はこれが富山移籍後、初ゴールで、とても大事な場面で生まれた。

その後のキックオフ後のプレーでMF布施谷がボールを奪い、前線に上がっていくシーンもあったが、前線に走り込む松本にあっさりとクロスを入れてそれが相手に奪われたがもう少し粘ってほしかった。

90+4分、富山はMF髙橋馨希に代えてMF坪川。
そしてその直後、岐阜のスローインをFW田口が受けて振り向きざまに中へ突破しようとしたところで富山のディフェンスともつれるように倒れ、それがPKに。
DF神山の手が出たようにも見え、これはとてももったいなかった。
1点リードしたこと、そして選手交代もあってちょっと気持ちに隙ができたか。
これは本当にもったいなかった。

その後のPKが決まった直後に、結局、試合はそのまま終了。
一瞬、勝ったと思った試合だっただけに本当に悔やまれる結果になった。

4 感情の起伏が激しい試合

攻撃も守備も決して悪い試合ではなかった。
むしろ良かったと言っていい試合だった。
好調の岐阜相手に決して引けを取ることなく、守りもしっかりできていた。
スコアが動かずに終わっていれば、ここまで悔やむこともなかったように思う。

それだけに逃した魚は大きかった。
期待の松本に初ゴールが生まれ、そのまま終わっていれば、浮上に向けてのきっかけになった試合になったはずだ。
改めて考えても悔やまれる結果になってしまった。

ただ、内容自体は悪くないどころか、むしろ良かった。
この内容を維持してホームでの戦いを勝利で飾ってもらいたい。

5 ハイライト

試合のスタッツ

6 今節終了時の順位

大宮が連勝で首位キープ。
岐阜は引き分けたので3位に転落し、代わりに相模原に勝った沼津が2位に浮上。

富山は2勝5分2敗で11位のまま。

7 出場メンバーについて一言

MVP
なし。

SVP(さば的視点MVP)
DF 14 下堂 竜聖
岐阜の攻撃を跳ね返し続けた。
DF 20 大山 武蔵
守備でスピードのある相手を封じた。
FW 11 松本 孝平
待ちに待ったゴール。それだけに勝ちたかった。

スタメン
GK 1 田川 知樹
安定したプレー。PKでの失点は仕方がない。
DF 20 大山 武蔵
同上。
DF 14 下堂 竜聖
同上
DF 4 神山 京右
頑張っていたが、PKを与えるプレーは防ぎたかった。
MF 25 安光 将作
ゴールをアシスト。
MF 33 髙橋 馨希
ボランチとしてピッチを駆け回った。
MF 16 末木 裕也
スタメン復帰し、攻守に貢献。
MF 8 松岡 大智
いいプレーを見せていたが、もっとシュートを狙ってもいい。
MF 7 佐々木 陽次
運動量を活かして攻撃に絡んだ。
FW 27 吉平 翼
守りでも貢献し、チームを支えた。
FW 9 碓井 聖生
得点はなかったが、積極的なプレーで攻撃に貢献した。

サブメンバー
MF 17 坪川 潤之
彼の責任ではないが、試合終了直後に投入され、直後に相手のPKになってしまった。
MF 18 伊藤 拓巳
途中交代で攻撃のリズムを変えた。
MF 28 布施谷 翔
終盤での交代で、リードした場面でのプレーをもっと考えても良かった。
FW 11 松本 孝平
同上。

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