「好き」を言語化する~好きな作家編~
2024年はアウトプットの年にしたいと目標を掲げたので、noteも始めてみることにした。
もともと作家や記者を目指していたこともあり、文章を書くのは大好き。
でも、何を書けば良いかわからなくてモヤモヤしていた。
今日、メタアースクエストというコミュニティで、
「好き」を掘り下げてみることが大事
過去の日記を読み返してみると、本質に気付くかも
という話が出た。
中学~高校の頃ずっとつけていた日記を読み返していたら、忘れていた自分の「好き」が沢山あった。
敢えてオープンにする必要もないし、誰かのためになるものでもないけれど、「『好き』を言語化して他人に伝えられるようにトレーニングするツールとしてnoteを使うのも良いかも」と思ったので、好きなものをただひたすら書いてみることにした。
今日はひたすら好きな作家とその理由について書いてみる。
村上龍
高校生くらいでハマって春樹派から龍派にシフトした。『愛と幻想のファシズム』や『半島を出よ』等の長編小説が特に好き。でも『オーディション』も好き。龍の小説は現実的で、でも希望があるから好き。時に暴力的で眼を背けたくなる。でも、それが現実だから。現実に暴力が存在するから。でも、読み終わったあと、必ず希望があるということを教えてくれる。それもまたリアル。だって現実に希望はあるから。
村上春樹
最近の作品はあんまり読んでいないんだけど、中学生のときにドはまりした。自殺について論文を書いていた時に勧められて『ノルウェイの森』を読んだ。
一番好きなのは『スプートニクの恋人』。「人間は絶対の孤独の中にいる。いつか燃え尽きて消えてしまうまでね」というセリフにハッとさせられた。どんなに人を愛しても愛されても、その人を完全に理解することはできないし、理解されることもない。「愛してる」と言われても本当は憎まれているかもしれない(推理小説とかである「あんたに復讐するために近づいたのよ!」パターン)。それでも一方通行に愛し続けることに意味はあるし、信じることに意味がある。
三島由紀夫
単純に文体が美しすぎる。本当にそれに尽きる。芸術。
松本清張
松本清張はミステリー作家というより、社会派作家だと思って読んでいる。正直、ミステリーとしてはトリックがしょうもない作品も結構ある(ごめんなさい)。でも、昭和という時代のもの悲しさを描かせたら右に出るものはいないのではないか。
松本清張ドラマも大好きでよく見るけど、最近のものは設定を現代にアレンジしていて「うーん…」と思うことがよくある。松本清張の時代にスクショや写メ(?)がなかったからこそ、黒革の手帖が奪われたらアウトだった。ハンセン病に対する差別があったからこそ、殺人の動機になりえた。心情の描写が、その時代じゃないとありえないものが多くて、現代に持ってくるとうまくいかない気がする。
岩井俊二
世界観が好きすぎる。あとはやっぱり映画が前提だから登場人物が魅力的。ときめきがあってドキドキする。全作品好きだけど、映画にならなかった『ウォーレスの人魚』は圧巻だった。
江戸川乱歩
耽美なものが昔から好き。しかもミステリー要素もあって楽しめるから好き。禁断の世界を描くような短編のインパクトが凄いけど、プラス本格推理も取り入れた『パノラマ島奇譚』が一番好きかな。
小川洋子
唯一女子っぽいチョイス?固有名詞の出てこない切なくて美しい世界。
大沢在昌
ハードボイルドってあんまり好きじゃないっていうか女子が読むものじゃないと思って敬遠してたけど、『新宿鮫』を読んでみたらハマった。ストーリーテラーとしての才能が凄すぎる。何を読んでも面白い。事件を解決するというより、事件に巻き込まれていく感覚。あとキャラクター設定が魅力的すぎる。『毒猿』が秀逸すぎた。
まだまだ好きな作家は沢山いるし、忘れている人もいっぱいいる気がするけど今日はここまで。
とにかく文章を書いて、頭を整理する習慣をつけたい。
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