映画感想文「パターソン」普通の毎日の幸せに気付く映画
不思議な映画だ。
平凡な男の普通の日常が綴られてる。
本作は「PERFECT DAYS」のヴィム・ベンダース監督と同じテイスト。ジム・ジャームッシュ監督。最初同じ監督の作品だと混同していたくらいだ。
米国ニュージャージー州のパターソン市に住むバス運転手、市と同じ名前のパターソン(アダム・ドライバー)。
大好きな妻と愛犬と小さな家で暮らす。趣味は詩を作ること。ノートに毎日言葉を紡ぐ。
朝起きる時間から夜寝るまで、ルーチンを繰り返す判で押したような同じタイムスケジュールの毎日。でもよくよく見れば、そこで起こる出来事は決して同じではない。
そんなどこにでも転がってるような凡庸で幸せな彼の暮らしを綴るドラマ。これをみてると、ああ、のんな毎日が宝物で貴重なんだとしみじみ思う。そして普通の日常の中に様々な事件や喜怒哀楽がこもってることがよくわかる。
何だか清々しい気持ちになる、読後感の良い映画だ。最後に日本人俳優である永瀬正敏が出てきて、これもまたサプライズで嬉しい。
自分の毎日が発見と幸せに満ちていることを自覚できる作品。
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