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一番聞き取れないインド人英語

コロナで自粛されてる方々、3分で読める私の「ニュージーランド旅のススメ」もぜひ(^^)別マガジンにありますよ〜!

私はと言うと、ニュージーランドは冬になり閑散期となりましたので、例年通り日本に帰国しております。

この期間も変わらず、今までにご案内したゲストについてブログを更新していきます!


本日は、1月下旬にご案内したインド人新婚夫婦と、フィンランドからの4人家族の話をしたいと思います。

この日は風が少し強い晴天。

ちなみに、ここでいう「少し」は日本でいう台風レベルです。山谷風と言うんですかね、とにかく激しいです。

私の研修期間、先輩ガイドのツアーに参加した際には、私自身遊歩道から吹っ飛ばされました。

実はこのとき、同時に目の前の小さなおばさまも吹っ飛ばされたみたいで、遊歩道から外れた草むらにべちゃっと横たわっていました(安全な道なので怪我はありませんでした)。

吹っ飛ばされながら、空中で眼下に横たわるおばさまが見えました。嘘ではありません。スローモーションのようにはっきりと見えました。

おばさまを踏まないようにと全力で足を伸ばす私。走り幅跳び選手顔負けの跳躍を披露し、無事におばさま回避。

懐かしいな、、、。


話が脱線しましたが、ここはそれほど風が強い日もあります。

この日は、そこまでは行かずとも帽子は余裕で飛ばされるぐらいの天気でした。


高身長のフィンランド人


今日は半日ツアーで2組。そのうち一組は、なんとサンタさんの国、フィンランドからのご家族!

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フィンランドはヨーロッパの上、簡単に言うと寒いところです。

私、実はフィンランド人をご案内するのは初めて!ということで、会う前からワックワクしてました。

ツアー前に、ゲストの大まかな情報は見ることができます。国籍だったり、どこから予約したかなど。

この日も事前に調べていたので、一組がフィンランド人ということ、そして子供料金が一人いることを知っていたんですよね。

子供料金は14歳までなので、まあ大きくても14歳、中二ぐらいの子がいるということです。

そして、ついにご対面、、、、、


巨人族、、、?


って本当に思いました。

チビの私が彼らと対峙した瞬間は、


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まさにこんな感じでした(失礼)。

決して馬鹿にしていません。このブログでは赤裸々に語ると決めているので正直に書いているだけです。むしろ、身長の高い人は本当に羨ましい。

とにかく、背が高くて驚きました。夫婦と娘二人。しかも、女性陣はスーパーナイスバディ。脂肪ゼロのモデル体型でした。

ここで一つの疑問が出てきました。

「14歳以下は誰や、、?」

言うことですわ。

全員175cmは余裕で超えていたので、本当に分かりませんでした。

まあ、一人サンタさんのようなパパさんは違うと確信しましたが、娘二人はどちらも美しくて20代にしか見えん。

そんな困った表情の私を見て、サンタさん(パパ)が、

「この子が13歳だよ」

と笑いながら教えてくれました。13歳の子もニコッとしてくれて、「よろしくね!」って。

この時点で、もう好きになりました。娘もう一人は18歳。二人ともシャイでしたが、意外にもたくさん話しかけてくれました。


ちなみにGoogleで調べてみたんですが、北欧は平均的に身長が高いようですね。

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ガイドメンバーの中でもチビな私は、いつも必死にデカく見せようと逆にふんぞりかえっています。


英語ガイドをするとなると、「自信がある」という態度は絶対必須です。謙虚さは必要ですが、過度な謙遜は日本の文化特有のものです。

ガイドが「つまらないもの(私)ですが〜」なんて言うと、「いらんわ!」と言われてしまいます。

なので、高身長の欧米の方々にも圧力を感じない、「強い心」と「自信」は嘘でも表に出すべきなんですね。自論ですが。


また話が脱線しました。

この日はフィンランドからの家族と、もう一組、インドからのゲストも!


日本人と真逆のインド人


インド人二人、新婚カップル!

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インドって意外と「どこにあるか分からない」という方が多いです。

地図で見ると、意外と中国に近いんですね。そう考えると、親近感も湧くんじゃないでしょうか。

この日のインド人新婚カップルは、かなり若そうなお二人でした。

「へーい!カメラ重いから持ってくれる?」

会って早々に元気よくこの一言。さすが、インド人は裏切りません。

ガイドをしてきて感じたのは、我が道を行く!というような、他人に合わせる文化があまりないのがインド人に共通するところ。

というよりは、「無理そうでも一度交渉してみたろ」という性格が強いのかもしれません。

インドの方はわりとツアーに参加してくれる方が多いので、私もこの文化に慣れてきた頃。

「カメラは貴重品なんでご自身で持ってくださいね」

と言うと、すんなり理解してくれました。

こういう風に、理由を言ってお断りすると、すんなり理解してくれるのもインド人の特徴だと思います。

後でぐちぐち言う人はいません。気持ちのいい方々ですね。


そんなこんなで、

少しシャイで控えめなフィンランド家族、そして交渉大好きな元気いっぱいインド人新婚カップルとツアー開始!!


ゲストの英語が聞き取れない


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ツアー開始して早々に出てきた問題。

それは、「ゲストの英語が聞き取れない」ということです。顔面蒼白するぐらい、何言ってるか分からん。

これは大問題。「単語が分からなくて理解できない」ならば方法はいくらでもあります。相手に正直に言うか、その場で調べるか。

ただ、相手の英語の発音が分からないとなると困るんですよね。3時間会話し続けるわけで、何度も聞き返すのは失礼に当たってしまいます。


それでも、フィンランド人の英語は、どちらかと言うと日本人英語に近く、なんとか聞き取れました。

※ちなみに、日本人英語のことは、「ジャパン」+「イングリッシュ」=「ジャングリッシュ」と言われたりします。


あとは、サンタさんがめちゃくちゃ喋るので、ツアー中にサンタさんの英語の癖に慣れてしまったのもあると思います。

また、彼の英語を理解できた理由の一つは、フィンランド語が日本語と発音が似ているからだと思います。

「フィンランド人は日本語を勉強する人が多いよ!似てるから!」

とサンタさんが言っていました。

こんなに離れた国同士で、母国語の発音が似てるのもなかなか素敵なことですよね。

娘二人も、色々話してくれました。

照れながら「好きな人いるの?」とか聞いてきました。質問内容が思春期。

ちなみに、普段よくご案内する大阪のおばさま方は、「旦那は?年収は?ニュージーランドで結婚しいな!」とぐいぐい来る人が多いので、久しぶりの若い質問にときめきました。


インド英語に必死


問題はインド人新婚カップルの方でした。

この二人もめちゃくちゃ素敵な方々でしたが、とにかく何言ってるか分からん。

しかも、ツアー開始直前に、

「君の英語は綺麗だね。僕らはあまり分かってもらえなくて」

と嬉しいことを言ってくれていたんです。

嬉しいけど、そんなこと言われたら「え?」と何度も聞き返すことはできません。

すんごい切ない顔で、「聞き取ってもらえないの」と相談されたからには、その気持ちを踏みにじるわけには、、、

ということで、この日は全力でリスニングに力を入れました。

その上、インド人は自由気ままなので、危ないところで写真撮ろうとします。

「ダメ!」と言っても、「ちょっとだけ!」と交渉してくるので、「こっちの方が綺麗に撮れるよ!」と安全な方に誘導。それでも、「こっちがいい!」と再び交渉。

リスニングで脳をフル回転させ、無理な交渉に対して何とか理解してもらう、ということを何度も繰り返したので、この日はいつも以上にビールが美味しい夜でした。


それでも、この日の一番の驚き「二人の馴れ初め」には敵いませんでした。


新婚旅行が初対面だったカップル


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このインド人新婚カップル、なんと二人が初めて会ったのはこの新婚旅行。

え?どういうこと?

と思いましたが、インドではわりと普通だそう。

格差社会と言われるインドですが、人によっては、政略結婚は当たり前なんだそうです。

生まれた時から自由に生きてきた私にとって、こういう話はどこか遠い国の話に感じていました(°_°)

しかし、今目の前にいる二人が親の言う通りに結婚相手を決めて、しかも新婚旅行で初対面。

これを聞いた時は、非常に新鮮であり複雑な感情でした。

正直に言うと、「大変ですね」という感情が大半を占めていました。

でも、私が驚いたのはその事実ではなく、二人の様子でした。

新婚旅行で初めて会ったとは思えないぐらい、ラブラブ&ザ・新婚という雰囲気だったのです。

なんかもう10年ぐらい一緒にるようなお互いの安心感。つい、「すごいね」と言ってしまいました。

すると、彼女の方が言った言葉がコレ。

決められた人生を不幸と呼ぶのは、その人生を経験してみた後でいい

はい、名言ゲットーーーォ!!

「決められた人生」というのも、自由に生きる選択肢の内の一つ、と考えているそうです。

これを聞いた私とサンタさん(いつの間にか隣にいた)は、お互い顔を見合わせました。


そして、その後なぜかサンタさんからインド人新婚カップルの素晴らしさを語られる展開に。

結果的に、フィンランド家族とインド人新婚カップルはめっちゃ仲良くなってました。

最後はみんな母国語で「ありがとう〜!」と言ってくれて、帰っていきました。


毎回思いますが、世界は広いですね。

世界は広いし、そこにいる人々の考え方も様々。

一つの知らない「世界」に住む人々もまた、それぞれ違う、私の思いも付かない価値観を持っています。そうしてどんどん枝分かれしていく、無限の知らない世界。

無数に広がる世界に出会えるのが、国際交流。そういえば、このために私は英語を勉強し始めたんでした、、、

それを思い出させてくれる、素敵なツアーになりました。

頭で理解しているのと、目の前の人が実際に経験しているというのは全く感じ方が違います。本当、この仕事素敵ですな。

まぁでも、インド人の英語は分からん。


本日の英語


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今日は、コロナに合わせてこの時期によく使われる英語をご紹介します(^^)

まずは、「休止する」「延期する」という意味の英語。この時期は、飛行機が運休したり、学校が閉鎖、試合が延期など多いですよね。

実は、こういった表現をする時、二つの間違えやすい単語が存在します。

まずは、表現から見ていきましょう(^^)


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■ニュージーランド航空

Narita-Auckland flights will be suspended from 30 March to 30 June.

成田-オークランド間の飛行機は、3月30日から6月30日まで運休となります。

■CNNニュース

It is the first time in history that the Olympics have been postponed during peacetime.

オリンピックが平時に延期となるのは前代未聞である。

※わかりやすい文にするため、多少変えています。

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ここで、二つの単語「suspend」と「postpone」が出てきました。

Suspend(サスペンド)という単語は、皆さんよくご存知の「サスペンダー」と同じ語源です。ズボンを吊るす、あのおしゃれアイテムです(^o^)

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suspendも元々は「吊るす」「ぶらさげる」という意味です。

「予定をぶらさげる」=「保留にする」

ということから、「一時中止する」という意味合いが生まれたんですね。

ですので、suspendは特に「今起こっていることを休止する」時に使われることが多いです(^^)

例文にあった、ニュージーランド航空の成田-オークランド便も、今現在動いているものが「一時中止される」という意味ですね。

ちなみに、映画のジャンルにもある「サスペンス」も同じ語源です(^^)

「宙ぶらりん」のような、不安で緊張する状態を表しているそうです。


一方で、postponeは「延期する」という意味。

suspendが「今起こっていることを一時中止する」というのに対して、

postponeは「これから起こることを延期する」という含意があります。

オリンピックはまだ起きていないこと、ですのでpostponeが使われているんですね(^^)

その他も、単純にmove、changeなどの単語が使われたりもします。が、より的確な単語を使う方が、相手にも伝わりやすくなります(^o^)

school suspension = 学校休業

これも最近よく見る単語ですね(^^;)こういう特別な事態には、初めて知る単語が増えるので私も勉強させられます!

今日は、もう一つ表現をご紹介いたします。それは、「自主隔離」。めちゃくちゃコロナですね。

■BBCニュース

How to cope with living alone in self-isolation.

自主隔離期間を上手に過ごす方法。

self(セルフ)というのは「自分自身で」という意味、isolationは「孤立、隔離」という意味です。

ここでご紹介したいのは、自主隔離という表現ではなく、selfの使い方。日本でも、カタカナ語として使われているものが多いです(^^)

self-management = 自己管理

self-conscious = 自意識過剰

self-control = 自制心

こんな感じで、単語の前にselfを付けると「自分自身で」という意味合いが生まれます。

他にも、

Just yourself?

「あなた一人?」

という表現方法もあります。ここまで来るとややこしい話になるので、それは別の記事でお話しします(^^)


ちなみに、英語でいう「自意識過剰」は日本語の逆です(^o^)

英語では、「自分は他人に悪く言われてるんじゃないか」というネガティブな気持ちが「自意識過剰」です。

ここ、使い方間違えると全く逆の意味で通じるので要注意ですね(°_°)


では、本日は以上となります!

別マガジンで、英語の勉強方法についての記事もまとめていこうと思っています(^^)

ではまた次回!

Have a good night 👏

Saaka


ニュージーランドでネイチャーガイドとして、全世界の人と毎日濃い時間を過ごしています!様々な文化の違い、言語、日本への印象、そして時々私の撮影したニュージーランドの風景写真を皆様に配信していきたいと思っています!よろしくお願いします😊