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有楽町Micro STARs Dev.プロジェクトの全貌

「最初に読むSAAI note」、今回は有楽町Micro STARs Dev.プロジェクトの全貌について、三菱地所有楽町街づくり推進室マネージャーの牧亮平氏にインタビューを行いました。

①有楽町Micro STARs Dev.プロジェクトについて

「有楽町「SAAI」Wonder Working Community」と「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」、2つの施設を中心拠点に、有楽町の街全体を使って様々なプロジェクトを行う、有楽町Micro STARs Dev.プロジェクト。このプロジェクトを手掛ける三菱地所としての狙いは、端的に言うと「有楽町の街を更にワクワクする面白い街に変貌させる」ということです。
ワクワクや面白さを作るのはやっぱり「人」であるという結論に帰結していて、多くの人がこの街で交わることで街の輝きは変わっていくと考えています。

もともと有楽町は多様性が認められる魅力的な街。多種多様な人達が混ざり合う良さを意図した、特徴的なキーワードは「micro」。それはまだ小さくて世の中に価値が定まっていないもの。我々はそれを原石と呼んでいますが、人や物や事の原石が生まれ、磨かれて、多くの人がこの街で交わり、原石がスターになって社会に実装されたり、世界へ挑戦していく。
有楽町という街全体を使ってスターを生んでいく仕組みを作る。それが有楽町Micro STARs Dev.プロジェクトです。

②大人の悪だくみ

スターを生み、磨いていく仕組みとして「有楽町「SAAI」Wonder Working Community」と「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」があります。

アイディアが生まれる場所→アイディアが磨かれる場所→アイディアが試される場所、そして世界に実装されていく、というモデルです。

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アイディアが生まれる場所としての「SAAI」Wonder Working Communityは、いい意味での大人が悪だくみするような場所とコミュニティが必要だという発想からきています。「SAAI」施設にはプレゼンテーションに最適なひな壇スペース、そしてコミュニティキッチンなど様々なスペースがあり、さらに「SAAI」のアイコンとなっているのが「Bar変態」。コロナ禍で2021年2月現在はBarの飲食の利用は停止していますが、我々が「チーママ・チーパパ」と呼んでいるコニュニティー・マネージャーが場を創り、会員同士の交流の場として、大人の悪だくみのような遊び心とチャレンジを触発したり、繋がりが生まれる場所を擁しています。

そして、アイディアがカタチになれば「有楽町 micro FOOD & IDEA MARKET」で市場のリアルな声を聴き、テストマーケティングを行う。開かれた空間で一般の方々と交流して、リアルな声をダイレクトに拾える実証実験の場。ここでアイディアを磨いて、大丸有の街で試し、評価され、社会実装し、世界に羽ばたいていくというストーリーがあります。

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③自らの意思を持ったコミュニティ

「SAAI」がオープンして1年になりますが、現在270名の会員の方にご利用いただいています。「SAAI」の価値はあくまでコミュニティにあると思っています。自らの意思を持った集団であることが重要だと常々思っていますが、「SAAI」では、会員同士の交流や会員主催のイベントが自発的に起こる。

さらにオンラインが主流になったからこそ、SAAI会員と外部とのまじりあいも拡大化。個人の人脈やステータスを持ち寄ることによって生まれる価値がここにはあります。個人のリソースを「SAAI」に提供している集団であり、理想としてはみんなが自分の持っているいいものをここに出し合い、出し合ったものが一つの大きな「SAAI」というコミュニティになる、そんなイメージを持っています。与える人の集団を目指す組織づくりですね。


④「SAAI」の価値

開業からこの1年の成果は何だったか?とよく質問されます。イベントの数や会員数がいくつという事は簡単ですが、実際の価値はそう簡単に数字に表れるものではなく「SAAI」全体の空気感が最高の成果だと思っています。人間の第六感で感じる、「ここには何かある」「面白いことができそうだ」というようなプラスの空気がここにあります。

具体的に言うと、この1年で色々な仕掛けが生まれました。アイディアコンテスト、Wonderトーク、01ナイト、01スタート、等々…面白そうだと思ったことを次々と仕掛け、良いも悪いも含めて検証し、やっとそれが少しずつギアとしてかみ合ってきた感触があります。あと1~2年で大きな船が組みあがる運営をしており、その力と手ごたえをとても感じています。

また、「SAAI」の施設運営を行っている01Boosterが擁するアクセラレータープログラムを「SAAI」会員向けに提供していきます。ここで鍛えて01スタートに応募することもできます。採択されると、定期的にメンタリングを受けられたり、関係者全てのリソースが使える、それは他ではまねできない「SAAI」ならではの形です。

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⑤コミュニティとして理想の形

やりたいことを誰かが発言すると、それがこのコミュニティ中で現実になっていくのが目指すべき形。それに近づいているなと最近実感します。

「こんなことやりたい!」
「それなら私はこれできるよ」
「僕はこれ持ってる」
「だったらこの人紹介するよ」
「ミラノに展開してみようか」

というように、それぞれが持っているリソースがすぐにかみ合っていき、みんなで話していると面白い案が作られていく。新しいビジネス、取り組み、それを全世界レベルで語る。SAAIのあちこちでそんなシーンが起こる場でありたい。

個人事業主、スタートアップ、大企業社員、社長、経営者、公務員…色んな人が色んなスタイルでここに絡んでいるので、場所ありきでなくコミュニティとしての力が立ち現れてきている。本当に「思いつきをカタチに」それが本当にでき始めてきた。新しいもの、今までにない価値、今までに見たことないものがここから発動していく。

⑥有楽町から世界へ

どうしていいコミュニティが作れるのか。私自身も、Micro STARs Dev.プロジェクトメンバーの紹介で、このプロジェクトに関わることになりました。人との繋がり、ご縁でここまできています。ご縁で集まった人たちが、そのご縁を紡いでいる、そんなプロジェクト。
そう考えるともっと大きなことができると思っていて、今世界規模的に言えば元気のない日本と言われますが、世界で闘う仲間をもっと増やしていきたい。私は4年海外で働き、生活し、会社を立ち上げ実ビジネスを行った経験から、日本は大きなポテンシャルを持っていると思いますし、もっと評価され、もっと外に出ても十分闘えると信じていいます。もっと外に出てみよう、そこで評価を得れば更に大きな世界に広がる。これだけボーダレスになった現代なので、もっと世界が身近になる。ローカルから世界へ。それが最短で可能になるSAAIコミュニティ。

まずはぜひSAAIにいらしてください!
そしてここで色々な人と話してみてください!

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牧 亮平 氏
三菱地所株式会社
プロジェクト開発部 有楽町街づくり推進室 マネージャー

新卒で東急不動産株式会社へ入社。社内新規事業として会員制サテライトオフィス事業「Business-Airport」の立ち上げを行う。同社退職後、一年間の海外修行を経て、SAYU MILANO S.R.L. 取締役(現地代表)へ就任。イタリアミラノで日本をコンセプトとした複合商業施設「TENOHA MILANO」の開発、運営を法人設立から行う。2020年2月に帰国し、三菱地所株式会社へ入社。現在、有楽町再構築を担当し、会員制インキュベーションオフィス「SAAI」や複合商業施設「micro」を起点としたソフト面からの街づくりを行っている。座右の銘は「すべては人から始まる」でハードやシステムよりもそこにいるリアルな「人」を大事にしたい。


あなたも「有楽町『SAAI』Wonder Working Community」のコミュニティの一員になりませんか?みなさまの入会を随時お待ちしています。どうぞお気軽にお問い合わせください。


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