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言霊という「諸刃の剣」に苦しんでいた話

「言葉には何かを引き寄せる力がある」

言霊の存在が語られることは多い。
僕も言霊は存在していると思う。理想は言葉にしないと始まらないし、言葉にしたからこそ生まれる繋がりもあると思っている。

でも、言霊には理想を引き寄せる力もあれば、発した人を苦しめる効果もあるんじゃないかと考えるようになった。

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ここ最近、少し苦しかった。
正確に言うと、苦しんでいたことにようやく気づけた。

「自分の気持や感性、考えをちゃんと残そう」と思って始めたnoteの毎日更新。

けれど、「毎日更新するなら立派なことを書かなきゃ」「ちゃんとしたことを発信しなきゃ」と、いつしか自分の中にある”3”くらいの理想や気持ちを”50”くらいに脚色して書くようになっていた。

それでも良いとして、書いていたのは確かだったと思う。
理想として持っていることは嘘じゃない。
だったら、それを述べるのは小さな一歩なのかもしれない。
これを書くことで”3”の気持ちが大きくなるはずと信じていた。

結果、そうじゃなかった。

自分の手で大きくした気持ちや理想を書くことで、今の小さな決意や現実とのギャップを突きつけられるような。
イマの自分を自分の手で否定するような。

言霊は僕を理想に向かわせず、少しずつ少しずつ僕を内側から毒していっていたのかもしれない。

気付いたら自分の言葉に苦しんでいた。

自分で語る理想に向かう土台が出来ていなかったから、言霊にやられてしまった。

大きすぎる言葉は時には自分を前に進めてくれる。
でも、「諸刃の剣」と言われるように、進めてくれるだけではなく、言葉は自分を苦しめることもある。

言葉の力を良くも悪くも実感することが出来た。

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それでも、僕は言葉が好きだ。

いくら悩み苦しんでも、頭の中は言葉でいっぱいになっている。
内なる言葉はどんな状況になっても消えることはない。
言葉は自分だけのものだし、いついかなるときでも使うことができる。

付き合い方は探らないといけないけど、言葉を使い続けたいとの思いには嘘がない。
この気持ちは”3”なんかじゃなく、” 100”の大きさだ。

”3”の気持ちなら、”3”のまま発信して、これから育てていきたいと書こう。
”50”の気持ちなら、胸を張って”50”と発信しよう。

自分の感性と言葉をちゃんとつなぎ合わせて、「諸刃の剣」である言霊を飼い慣らしていこう。

苦しんだことも何かの糧になるはずと信じて。


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