字書きとしての勉強2


 1はこちら。


 頑張るぞって話をしたあとこの記事を書くまで色々こねくり回していたんだけど、いや長編小説バカムズいんだが!?と思い手短に書く。
 アホみたいな感想で失礼するがぼやける相手(そして共感してくれる相手)がいないため仕方がないと思うしかない。正直な心の叫びだ。バカみたいに難しい。

 具体的な話としては表現の重複、単語の重複(近い音や同じ言葉が並ぶと読んだ時に違和感が残る)、作中の登場人物のテンションの管理が難しい。

 表現の重複と単語の重複に関しては言われずとも知っている人が多いだろう。例えばこの「表現の『重複』と単語の『重複』」も単語の重複だ。「〇〇の〇〇」という形式が2つ並んでいるのは表現の重複の一種……のような気がする。「ドアを開けた」と「鞄を開けた」が1つの段落の中に入っているとかのほうがわかりやすいだろうか。あとは「〜した。〜した」と続くのとかもそうだ。人間やはりよく使う単語や表現というものは決まっているもので、喋るよりも書くのが難しいのはこういった点だろう。頑張って新たな表現や辛うじて知っている言葉を探さなければ避けにくいのに、一個あるだけで文字を書かない人にも拙さが伝わる。最悪。

 作中の人物のテンションに関しては長編小説だからこその問題だ。短編であれば主人公のテンションはほとんど一定である。恋愛ならば短編小説は大抵最初から最後まで「恋をしている主人公」だ。相手キャラのことが好きで堪らないという様子を書けばいいし、恋をしたての人間なんて常時精神がクライマックスである。
 でも長編小説で主人公の精神や取り巻く状況が変わるとなると難しい。全く相手キャラを意識していなかったり自分のやりたいことをわかっていないキャラが変わるのを書きたい以上、前半はちゃんと「自覚していないんですよ!こいつは!」っていう感じで書かねばならない。今書いているのは三人称一元視点(っぽいやつ)でほぼ一人称のような描写になるのだが、例えば主人公が相手のことを一切意識していない場合、指先が触れ合おうとも気付かないわけである。一人称だと本人が気が付いてないことはほぼ書けない。三人称一元視点でも多分書けないはず。そうなると今こいつらって何してんの!?文字数少なくね!?ってなる。お茶飲んでるだけのシーンだとお茶を口に含んで飲んで机に置いて喋って……くらいだ。今書いているものは主人公が目端が利くタイプじゃないので一緒にいる人が腕を持ち上げて時計をいじるとかを観察しているとは思えないのもある。その癖さっきの描写の重複とかを気にするとコップを何回も持ち上げさせるわけにもいかないのだ。5万時とか10万字書いてるみんなって何書いてんの!?すごいね!!!本当に尊敬する。

 実際は二次創作は読むけどあまり人生で文を読んできておらず気にならないよという人もいるのだろうが、私は気になる。1の方でも書いたが私のための小説なので直さねばならない。
 直すのの難しいところは、文章をチェックするときは何度も繰り返して読むことになるため段々異常に気付きにくくなるという点だ。私は段落の始めや文の始めから読み返し、音が悪いなと感じたら手直しするという書き方をしているのだが、これがまあ段々自分の文章に慣れるのだ。段落単位で調整してよし、まあまあだろうと思って読み戻ると前後で違和感があったりする。そんなぁ、と思う。これを日々繰り返しているのでは小説は完成しそうにない、ということがここ数日ではっきりしてきており、違う方法を探し出そうと頑張っている。
 漫画の方では見せゴマを先に描き、残りを後で調整するというテクニックがある。その他にも色塗りは全部いっぺんにやるなども時短になるらしい。つまり作業で時間をとるのは細かな部分まで丁寧すぎるほど丁寧に直してしまうことや行ったり来たりして手間を増やすことなのだろう。
 小説おいては具体的に何が当てはまるのかは分からないが、多分前から順番に書いてはチェックし書いてはチェックをしている今の書き方は効率が悪いと思われる。前から順に文章を詰めていくのはやめられそうにないのでチェックを後回しにしてざっと書くというのを試してみようと思う。
 頑張る。もし良ければ応援していてください。
 それでは。

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