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一物全体食で栄養バランスのとれた食事を!

今回のテーマは「一物全体」です。

皆さんはこの言葉を聞いたことがありますか?私は自然栽培の勉強でこの言葉を知り、その重要性を理解し始めました。

聞き慣れない方も多いかもしれませんが、サクッと意味や重要性をお伝えできればと思います。

1,一物全体とは

2,一物全体食が良い理由

3,一物全体食のためにも自然栽培(まとめ)

1,一物全体とは

まず、「一物全体」の読み方ですが、「いちぶつぜんたい」とも「いちもつぜんたい」とも読みます。

しかし、「いちもつ」には心の中の企みという意味もあるため、食に関することの場合は「いちぶつ」と読むほうが適切と言えそうです。

また、この言葉はもともと仏教用語で、生物は丸ごと全体でバランスが取れていて生きているため、人間が摂取する際もそのバランスのまま丸まる食べるのが望ましいという考えです。

これが栄養学にも派生し、1つの食材を丸まるいただくのが栄養バランス的に良いというのが「一物全体」の意味です。

2,一物全体食が良い理由

一物全体で食べる一物全体食が良い理由はまず、言葉の意味の通り栄養をバランスよく摂取できる点にあります。

例えば、人参はスーパーでは葉のない状態で売られていることが多いですが、人参の葉の部分にはカルシウムが豊富に含まれます。

また、人参の皮は剥いて食べる方が多いと思いますが、皮のすぐ内側にはカロテンが豊富で、わざわざ栄養価の高い部分を取り除いてしまっていることになります。非常にもったいない…。

人参の根の部分は大根やカブといった他の根菜に比べてカロリーと糖度が高いです。ざっくりですが、カロリーも糖度も大根とカブの約2~3倍あります。

なので、葉を切り捨てて皮を剥いた人参を食べる行為は本来摂取できたはずのカルシウムやカロテンを捨てて、高カロリーな糖の部分ばかり食べているとも言えます。

他にも、一物全体食の良いところは、ゴミが減るのでエコとも言えます。

私は、今まで何気なく捨ててしまっていた野菜の皮や葉が、実は栄養満点だと知り、捨てるのが惜しくなりました。

今まで食べてこなかったので、生で食べようとすると正直、野菜の皮の歯ざわりが少し気になることもあります。なので、最近では野菜は皮ごとお味噌汁に入れるようにしています。すると皮も柔らかくなって食べやすいです。

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一物全体食で、人間の健康にも環境にも優しい消費活動をしたいものです。

3,一物全体食のためにも自然栽培(まとめ)

一物全体食を実行する上で、安心して皮ごと食べられる野菜が必要ですよね。それは自然栽培の野菜です。有機栽培の野菜も安心度が高いと言われていますが、私はそうとも言えないと思っています。

確かに、農薬も化学肥料も使われている慣行栽培の野菜よりはいいかもしれませんが、有機栽培の野菜は表面に有機肥料に含まれる腐敗菌が付着している可能性が高いです。腐敗菌は、糞尿に含まれるものです。糞尿が臭いのは腐敗菌のせいとも言えます。

有機栽培の場合、畑によっては糞尿の臭いがひどかったり、土を素手で触らなように言われるそうです。この話を聞くと、その土に植わっている野菜って安全なの?と疑問に思ってしまいました。野菜の表面に汚い土がついているかも!?と思うと、洗って食べるにしても皮を剥いて食べたくなってしまいますよね…。

もちろん、そんな畑ばかりではありません。有機肥料の量や質によって畑の土壌環境は変わります。例えば有機肥料でも、発酵の過程を経て作られたものとそうでないものがあるそうです。しかし、自然栽培農家さんの話によると、すべての農家さんが肥料の中身まで十分に理解して使用していないとのことです。

私達消費者ならなおさら、栽培法で野菜を選べてもそこで使われている肥料の質まで知って選ぶことは難しいですよね。

なので私は、安心して一物全体で野菜を食べるには自然栽培のものが一番だと考えています。

自然栽培は、土壌の微生物の働きを最大限に活用した農法で、完全無農薬無肥料だからです。

今回は、人参を例に一物全体食の話をしましたが、一物全体で食べる場合魚なら切り身ではなく骨まで食べられる小魚を、お米なら精白された白米ではなく糠層まで食べられる玄米を食べることが良いとされています。

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特に玄米は主食なので毎日食べると本当に体調が良くなるのでおすすめです!食物繊維たっぷりの玄米は腸内環境も整えてくれます。

野菜だけでなく魚やお米に関しても、一物全体食をぜひ取り入れてみてください。

一人でも多くの人が、日々の食事から健康になれますように。

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